八木勇征、飯沼愛の“肩の上”に乗って登場 武田真治と新旧南くんで“マグカップ風呂”披露

7月16日より放送がスタートするテレビ朝日系火曜ドラマ『南くんが恋人!?』の記者会見に、飯沼愛、八木勇征(FANTASTICS)、武田真治、番家天嵩、沢村一樹、加賀まりこ、木村佳乃が登壇した。

1987年に刊行された内田春菊の漫画『南くんの恋人』を、初の“男女逆転バージョン”で映像化。原案では女子高生・ちよみが手のひらサイズになるが、今作では南くん(八木勇征)が身長15cmになって、ちよみ(飯沼愛)の前に現れる。

ステージに出演者が並ぶも、南くんを演じる八木の姿が見当たらず……。「南くーん!」との呼びかけに、八木は「ここですよー!」と飯沼の“肩の上”に乗って登場。武田、沢村、番家が「僕もやってみたい!」と次々に声をあげ、“手のひら”や“頭の上”に八木を乗せるなどして楽しむキャストたち。

その後、通常サイズ(!?)に戻った八木が登壇し、あらためて会見がスタート。普段からグリーンバックで撮影することが多いという八木は「1人は寂しい」と本音をこぼし、「みなさんと一緒にいるときは、精一杯楽しい時間を過ごしたいなと思っています……どこかの話で、急に大きくなったりしないかな」と笑わせた。

“実際にはいない相手”との芝居について、八木は「目線だったり、どれだけイメージするかが大事」とコメント。さらに飯沼が「15cmサイズの人形を相手にお芝居している」と明かすと、30年前に南くんを演じた武田が「僕の頃はちょうどチョコバーが15cmで、それにへのへのもへじを書いてやっていた」と懐かしみ、キャスト陣を驚かせた。

今作では武田がちよみの父役に扮することから、飯沼は「劇中で『ちよみ』と呼んでいただけるのがエモい」としみじみ。武田は「目の前で動く人に『ちよみ』と声をかけるお芝居が30年前はあまりなかったので、自分の中でちょっとだけ欠けている思い出を、飯沼さんで埋めさせていただいている」と思いを述べた。

ちよみの母役を演じる木村は、飯沼について「もうかわいくて一生懸命で、本当によくやられていると思う、この難しい役を。私は実生活でも娘が2人いますけど、自分の娘を忘れそうになるくらい、こっちの娘が心配になっちゃって」と心情を吐露。祖母役の加賀は「ものわかりが早くてとても素晴らしいの。時々、新人の方でもちょっと物わかりの悪い方もいるけど、1言ったら10わかるタイプだから一緒にやっていてラクですよね」と、辛口を交えて飯沼を絶賛した。

デジタルが進化する一方で、巨大な美術セットを使用したアナログな撮影も多いという本作。八木は以前から武田に「名物のマグカップ風呂がある」と聞かされていたそうで、武田が「『水戸黄門』の由美かおるさん的な、数字(視聴率)が毎分上がるっていう。令和ですから、今回は男性の南くんで」とあらためて解説する。

すると、「でも彼の胸は素敵! 本当に素敵なの!」と加賀。武田も「すばらしいカッティングなんですよね。“国民的筋肉のおじさん”の私が『うわっ』と思います」と八木の肉体美に太鼓判を押し、その後も「日本のテレビが映す裸(ら)の最高峰かも」と称賛が止まらぬ中、新旧南くんによる“マグカップ風呂”を披露して会場を盛り上げた。

南くんの父役を演じる沢村は「八木くんとはさっき初めて会いましたけど、会った瞬間、目に吸い込まれそうになった。横から見てもイケメン」と、今度は八木の顔を褒め称え、「自分の若い頃を思い出しました」とニヤリ。「似てるんですよね、お父さん役だから(笑)。でも、それこそ息子さん(野村康太)とは他で共演させていただいていて、意外に関係性があるんです」とほほえむ八木の横で、「僕から下(ネタ)の部分を取ると、こういうふうになる」と話して笑いを誘った。

また、印象的な撮影エピソードを聞かれた八木は「南くんはバスケットボールプレイヤーなんですよ。すごく上手なキャラクターなので、バスケシーンは1日かけて撮った」と明かし、「バスケ練習は4、5回しました。時間をかけて、(合間を)見つけながら」と振り返る。「(バスケに詳しい)沢村さんに認めてもらえるか不安」と心配する八木に、沢村が「そこは監督の編集を信じて」とアドバイスを送ると、八木は「お願いします!」と頭を下げた。

ここで記者から「もしも15cmになったらやってみたいことは?」との質問が。八木は、自分が小さくなることで「お金もかからず、普通のご飯がすっごくたくさん食べられる」と笑みを浮かべ、食べたいものは「おにぎり」と回答。一方、飯沼は誰かのポケットに入ってみたいそうで、「歩かなくて済むし、いろんなところに行けそう」と理由を説明。「この中の誰のポケットに入りたい?」との問いに「南くん。(視界が)高そうだから」と答えると、八木は「やった!」とガッツポーズを決めていた。

最後に八木は「15cmになるっていうことでファンタジー要素もあるんですが、何よりも人の心を動かせるホームドラマだと思っています」とメッセージ。飯沼は「すごく愛の詰まったドラマ」とアピールし、「過去の南くんシリーズを見ていた方も、そうではない方も、すごく楽しめる作品になっていると思います」と締めくくった。
(文=nakamura omame)

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