日本を訪れる外国人観光客が魅了されるひとつに、日本のグルメがあります。外国人に人気の奈良で出会ったデンマーク人男性は、なかでもある食べ物が印象に残ったようです。母国でも食べることができるそうですが、住んでいるエリアには専門店がないのだとか。いったい、どのような食べ物なのでしょうか。
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日本でのユニークな体験とは
デンマークから初めて日本を訪れているオリバーさん。2週間で東京、京都、奈良をめぐるひとり旅を楽しんでいます。
「日本に来るのは夢見ていたことだったんです。文化的にもとても興味深いですし、ユニークな体験ができると思いました」
そんなオリバーさんに、日本での一番ユニークな体験はと聞いてみると、苦笑しながら答えてくれました。
「ゴミ箱がどこにもないことです！」
オリバーさんの片手には飲み干した空のペットボトルが。近くにゴミ箱が見当たらないため、持ち歩いていました。
「デンマークではそこら中にあるのですが、日本にはどうしてないのでしょう？ 日本ではゴミを捨てるためだけに、かなり歩いて探し回ります。こんなことは人生でも初めてです。ゴミ箱探しには慣れていないですよ（笑）」
思わぬ“ユニークな体験”に笑いをこらえられなかったオリバーさんですが、外国人観光客が困ったことの1位は「ゴミ箱の少なさ」という観光庁の調査結果も。一部の観光地などでは、ゴミ箱の設置を増やす動きもあるようです。
日本の専門店で初めて“本場の味”を堪能
それでは、日本ならではの食体験はどうだったのでしょうか？
「東京でラーメンを食べました。とてもおいしかったです！ 地元にはインスタントラーメンはあるけれど、ラーメン店はないので」
オリバーさんが食べたのは、「家系」と呼ばれるラーメン。神奈川県横浜市が発祥とされ、豚骨しょうゆベースの濃厚なスープに太い麺が特徴で、根強い人気を誇ります。
デンマークの大都市にはラーメン店があるようですが、オリバーさんが暮らすエリアには日本料理店はあるものの、そこではお寿司などが並ぶといい、いわゆるラーメン専門店はないそうです。また、世界的に流通しているインスタントラーメンは手軽に食べられますが、チャーシューや味玉などのトッピングがのっているラーメンを食べるのは初めての体験でした。
家族や友人のために、たくさん写真も撮影しているというオリバーさん。日本で唯一無二の体験を重ねてほしいですね。
