鹿島チャヴリッチに「態度気に入らなかったが…」スロバキア代表入りへの問題とは?

アレクサンダル・チャヴリッチ 写真:Getty Images

鹿島アントラーズ所属FWアレクサンダル・チャヴリッチは、UEFA欧州選手権(ユーロ2024)のスロバキア代表メンバーから落選。代表監督が同選手の過去に対して不満を抱く一方、将来的な招集の可能性に言及している。

かつて年代別セルビア代表でプレーしていたチャヴリッチは、今年1月にスロバキア1部SKスロヴァン・ブラチスラヴァから鹿島へ期限付き移籍。スロバキアの市民権を取得したこともあり、スロバキアサッカー協会(SFZ)は今年3月13日に同選手の代表招集を公式発表していたが、5日後に一転して辞退となった。

またスロバキアメディア『sportnet』が辞退の理由について「選手本人が代表招集辞退を決断」と報道。選手本人はスロバキアメディア『RTVS』のインタビューで「鹿島に来てから1か月半しか経っていない中で、まだ適応できていない。一時的にチームを離れるタイミングではないと感じた」とクラブでの活動を優先する姿勢を見せていた。

この代表辞退もあり、ユーロ2024でのプレーは叶わず。スロバキア代表はラウンド16でイングランド代表に1-2と敗れて大会を後にしたが、スロバキアメディア『Sport7』が今月3日に伝えたところによると、同国代表のフランチェスコ・カルツォーナ監督はチャヴリッチについて以下のように語ったという。

「チャヴリッチは日本で良いプレーをすれば、チャンスが訪れるだろう。確かに今年3月の彼の態度は気に入らなかったが、代表入りへの扉は開かれている。彼との間に問題はない。ただ、彼はユーロ参戦メンバーよりも優れていることを証明しなければならない」

なおチャヴリッチは今季ここまでJ1リーグで7ゴールをマーク。開幕から4月20日開催の第9節サガン鳥栖戦まではスタメン出場が続いていたが、第10節ガンバ大阪戦以降はほぼ全試合で途中出場。右サイドでMF樋口雄太やFW師岡柊生らとポジション争いを演じている。

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