【電子版限定】盗撮、朝のラッシュ時にご注意!! 夏から秋に性犯罪は増加 「狙われた」察知する危険なサインとは<セーフティーねっと=熊本北合志警察署>

 熊本北合志署管内の熊本市北区と合志市で、女子高校生を狙った盗撮が多発している。スカートや薄着で出歩く機会が多いこの時季から例年、盗撮などの性犯罪が増えており、署は「イヤホンを着けてスマートフォンを利用するなど、無防備に見える人ほど狙われる」と注意を促す。

 管内で今年1~5月に発生した盗撮事案は4件(前年同期はゼロ)。被害者はすべて女子高校生。いずれも朝の通学中、バスや電車の車内で、スカートの中を盗撮された。

 「例年、盗撮が多いのは朝のラッシュ時」と同署生活安全課の上田豪浩課長。盗撮犯は不特定多数を狙うケースもあり、明るい時間帯は撮影されやすいという。

 ただ対策は難しい。最近はスマホを使った犯行がほとんど。手口も、穴を開けたかばんにスマホを隠すなど巧妙だ。動画撮影や、音が鳴らないカメラアプリを利用するため、撮られていることに気付かない場合も多いという。

 上田課長は「ロングスカートでも油断は禁物。無防備と思われたら狙われやすい。常に周囲に気を配ってほしい。他人のかばんや手が体に触れたら危険なサイン」とアドバイスする。

 昨年1年間に発生した6件のうち4件が7~9月に集中。署は今後も被害が増える可能性があるとして、これまで被害や相談があったバスや電車に捜査員を派遣し警戒にあたる。上田課長は「被害に遭ったら、周囲の人に助けを求めてほしい」と呼びかける。

 一方、管内ではのぞきの相談も増えている。夏場は部屋や浴室の窓を開けたままで被害に遭うケースが多い。上田課長は「のぞかれないためには窓を閉め、施錠するのが基本。低層階に住む女性が特に狙われやすい。着替えや入浴の前には、カーテンと窓の確認を」と話す。(東有咲)

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