コロナ禍前の水準を維持 1~3月の長崎県内宿泊者数

 長崎県は24日、1~3月期の県内観光動向調査の結果を公表した。県内194の主要宿泊施設の延べ宿泊者数は130万9千人。4年ぶりの通常開催になった長崎ランタンフェスティバルなどにより、前年同期比2.5%増。2019年同期と比べると3.0%減。県観光振興課は、「ほぼ新型コロナウイルス禍前の水準を維持した」としている。
 29の主要観光施設は、企画展が奏功した県美術館や、佐世保港へのクルーズ船入港で外国人観光客も訪れる「九十九島パールシーリゾート」など前年同期を上回る施設が多く、全体で前年同期比5.2%増。
 ブロック別の宿泊動向では「長崎・西彼」は長崎ランタンフェスティバルの開催などにより2月が前年同月比14.5%増。「対馬」は、市北部の比田勝-韓国・釜山を結ぶ国際定期航路が昨年2月に再開後、韓国の宿泊客が増加傾向で、前年同期比42.9%増だった。前年の市の旅行割引などが影響し、反動減で前年同期を下回るブロックもみられた。
 外国人宿泊客は、前年同期と比べると韓国や台湾などの東アジアからの訪問が増加し48.8%増。19年同期比では27.2%減。同課は「国内からの観光客はほぼ回復しつつあるが、外国人宿泊客は以前の水準にまだ完全には戻っていない」とした。

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