いわぎんスタジアム改修計画が正念場 事業費確保見通し立たず

6日の相模原戦前に行われた署名活動。選手の呼びかけに多くのサポーターが列を作った=盛岡市・いわぎんスタジアム

 サッカーのJ1、J2規格のスタジアムを整備できるか。J3いわてグルージャ盛岡の本拠地いわぎんスタジアム(盛岡市)の改修計画が正念場を迎えている。来年6月までのJリーグへの計画提出が必要だが、総事業費約40億円の確保に見通しが立っていない。実現には県民の理解が欠かせず、チームは署名運動を始め機運醸成に必死になっている。

 昨年7月、チームが主体となり協議委員会(小松豊委員長)を発足させ、改修計画を検討してきた。最下位に沈む現状もあり、6月の会合で「機運の盛り上がりに欠ける」と厳しい意見が出た。

 これを受け、グルージャを運営するいわてアスリートクラブ(秋田豊社長)はサポーターと危機感を共有し市や県への働きかけを強めようと、署名運動に乗り出した。今月6日の相模原戦では、試合前に選手が協力を呼びかけた。

 現在の改修計画は、J3で利用していない西側のBコートに全席屋根付きのメインスタンドを整備。収容人数を5千人から7500人に増やす。

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