郷ノ浦祇園山笠へ「棒洗い」 27、28日に壱岐市最大の夏祭り 長崎

舁き棒をお神酒で清めた長法被姿の舁き手たち=壱岐市、郷ノ浦漁協荷捌所

 今月末に開かれる長崎県壱岐市最大の夏祭り、壱岐郷ノ浦祇園山笠に向け7日、同市の郷ノ浦町で棒洗いの神事があった。
 地元では「ぎおんさん」として親しまれている郷ノ浦祇園山笠。疫病退散の祈願のため町内の八坂神社に山笠を奉納したのが始まりで、270年以上の歴史がある。
 棒洗いは山笠の舁(か)き棒を洗い清める神事。同市の郷ノ浦漁協荷捌所に「新道流(ながれ)」「本町流」「下山流」「塞流」の四つの流の舁き棒が並べられた。神職が祝詞や玉串を奉納し、市立盈科小の児童らが唄子太鼓を披露。手締めを終えると各流の舁き棒をお神酒で清め水で洗い流した。
 郷ノ浦祇園山笠は7月の第4土・日曜日の2日間あり、今年は27日に宵祭や肩慣らし、28日に山笠巡行がある。
 今年の一番山「塞流」の長田亮代表取締役(48)は「けがなく楽しく、皆が良かったと思える山笠にしたい」と話した。

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