SNS「投資・ロマンス詐欺」急増 岩手県内の被害1.9億円

 交流サイト(SNS)を通じて巧みに誘導され、現金をだまし取られる「投資・ロマンス詐欺」被害が岩手県内で急増している。1~6月は件数、被害額ともに昨年1年間の倍以上となった。額は計2億円近くに上り、平均値にすると1件当たり866万円と多額だ。全国で広がる「SNS型詐欺」に県警が注意喚起している。

 県警生活安全企画課によると、1~6月に合わせて23件、1億9920万円の被害を確認した。30~40代の被害者がおよそ半数を占める。

 被害の内訳は投資家や著名人らをかたるなどして投資に勧誘する「投資詐欺」が11件、被害額1億3081万円。親近感を抱かせ投資を持ちかける「ロマンス詐欺(投資)」は9件、同3028万円。恋愛感情を利用し金銭援助を持ちかける「ロマンス詐欺(その他)」は3件、同3811万円となった。

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