サイバー攻撃被害の「ニコニコ大百科」仮復旧 「急いで復旧してくれて嬉しい」の声続々

大規模なサイバー攻撃の影響を受け、サービスを停止していたニコニコ系のオンライン百科事典の「ニコニコ大百科」が2024年7月9日、使用範囲を一部機能に限定し仮復旧した。

利用できるのは「記事や掲示板の表示、記事検索機能」のみ

ニコニコ大百科は、ドワンゴが提供しているオンライン百科事典サービスであり、ニコニコ動画に関する単語やタグ、動画投稿者の情報や動画内容の解説などニコニコ系サービスをはじめとする情報をニコニコ会員らがまとめている。

「ネットの全てが詰まった大百科事典・ニコニコ大百科」を掲げており、ニコニコ動画に関連しない記事もある。

類似サービスのWikipedia(ウィキペディア)などに比べ自由度が高いことや、各記事にコメントができる「掲示板」機能があることで、ユーザーらの支持を集めていた。

同サービスは、「BlackSuit(ブラックスーツ)」を名乗るサイバー犯罪集団による大規模サイバー攻撃の影響を受け、6月8日から利用できない状況が続いていた。

ニコニコ大百科公式Xは9日、「ニコニコ大百科は7/9に仮復旧いたしました」と報告した。

現時点では利用範囲を限定した仮復旧だとして「記事や掲示板の表示、記事検索機能のみご利用いただけます」。復旧にあたり、「記事が読めることを最優先で復旧したため、各種コンテンツへのリンクやアカウントに紐づくサービス(記事の作成・編集、掲示板への投稿や評価、"ほめる"等)はご利用いただけません」としている。

「6/7 8時頃までのデータは保持されています」

続く投稿で、「6/7 8時頃までのデータは保持されています」とも発表した。

待望の仮復旧に、ユーザーらの喜ぶ声が相次いでいる。

「おぉ、遂に...おつかれさまです! 大百科、サブカル系の他にないような情報が保存されてたりもするので、記事の完全復旧は本当にめでたい...ありがとうございます」
「データが消失していなかっただけでもありがたいです...!」
「助かる。もっと後だと思ってたが仮復旧だけでも嬉しい。ログイン機能など本復旧もお待ちしてます」

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