クレジットカードの請求が20万円でした。貯金が10万円ありますが、あと1週間で10万円用意する方法ってありますか?

リボ払いとは

「リボ払い」とは、クレジットカードの支払い方式の一つです。通常のクレジットカードの支払いは、1ヶ月単位で自分が使った額を翌月にまとめて支払いますが、リボ払いは、「1万円」「2万円」など、あらかじめ自分が設定した額までを毎月支払うという方式です。

仮に、リボ払いの「定額方式」で毎月の支払額を2万円に設定した場合、支払いは毎月「2万円+手数料」で固定されます。クレジットカード会社の請求額が、自分の口座残高以上になったときは、クレジットカード会社に連絡して一時的にリボ払いに変更することで、支払いができるようになります。

ただし、リボ払いを利用するとクレジットカードで使った金額は「支払残高」としてたまっていきます。リボ払いは、支払残高がなくなるまで毎月支払いが続くので注意が必要です。

リボ払いは「定額方式」のほかに「残高スライド方式」という方式もあります。残高スライド方式は、支払残高の額に応じて月々の支払いが変化するというものです。例えば、支払残高が10万円未満なら月の支払いは1万円、支払残高が10~20万円の場合は、月の支払いは2万円という具合に変化します。

リボ払いの注意点

リボ払いは、毎月の支払額を自分で設定できるので、すぐにお金を用意できないときに便利なシステムです。ただし、10万円使った月でも2万円しか支払わないということが続くと、気づかない内に支払残高が膨れ上がっていくので注意が必要です。

リボ払いは毎月手数料もかかるので、支払残高がなくならない限り、手数料も毎月支払うことになります。結果的に大きな損をする可能性があるので、リボ払いの利用は計画的に、支払いはできるだけ迅速に済ませることが重要です。

カードローンとは

カードローンとは、クレジットカードを使ってお金を借りられるサービスです。リボ払いが月の支払額を変更して、クレジットカードの請求額を抑えるのに対し、カードローンはお金を借りて、請求額通りのお金を用意することができます。

カードローンは、利用限度額の範囲内であれば、何度でもお金を借りることができます。24時間対応している金融機関も多く、比較的早くお金を用意できる方法といえるでしょう。

カードローンは住宅ローンや自動車ローンなどと違い、お金の使い道に制限がないため、クレジットカードの請求を支払うためという理由でもお金を借りることができます。

カードローンの注意点

カードローンは、利便性の高さから軽い気持ちでお金を借りてしまう人も多く、多重債務の原因になりやすいので注意が必要です。

カードローンの支払いが遅れると遅延損害金が発生し、通常より利息が増えてしまいます。また、「信用情報機関」に遅延の情報が記録されてしまうと、新たに住宅や自動車のローンを利用する際に影響する場合があるようです。

カードローンは住宅ローンや自動車ローンと違い、お金の使い道に制限のない自由度の高いローンのため、金利が高めに設定されています。カードローンは、借入期間が長くなるほど金利が高くなるため、返済は早めに行いましょう。

リボ払いとカードローンを計画的に利用しよう

クレジットカードの請求額が予想以上に大きなものとなったとき、リボ払いやカードローンを利用すると、クレジットカードの支払いの遅延を避けることができるので便利です。

ただし、リボ払いやカードローンは、どちらも返済額に手数料(金利)が上乗せされてしまうので、返済が遅れるほど負担は大きくなるので注意が必要です。リボ払いの利用は短期間にとどめ、カードローンは必要な分だけお金を借りるようにし、計画的に利用するようにしましょう。

出典

一般社団法人日本クレジット協会 リボ払いの特徴と利用上の注意
三井住友銀行 カードローンとは?利用するメリットや注意点、お申込方法についてわかりやすく解説!
JCB カードローンの危険性やデメリットは?リスクを正しく理解したうえで利用しよう

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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