REVISIO、視聴者をくぎづけにした2024年4月クールドラマ最終回の注目度ランキングを公開 / Screens

ご家庭に人体認識技術を搭載した機器を設置し、テレビスクリーンへの「注視」を測るREVISIO株式会社(以下、REVISIO)は、2024年4月にスタートした春ドラマについて、最終回の注目度ランキングを作成し、人気の傾向を分析した。「注目度が高い」とは、テレビの前の視聴者がくぎづけになっていたことを表す。

■ランキング1位は日曜劇場『アンチヒーロー』

2024年4月クールにスタートしたドラマで、プライム帯(21:00~22:30に放送開始)に放送されているドラマをピックアップし、REVISIO独自の注目度という指標によって最終回の「注目度ランキングTOP3」を作成した。

その結果、個人全体、男性の1位は日曜劇場『アンチヒーロー』。初回と最終回ともに注目度ランキング1位を獲得し、4月クールドラマの頂点に立った。若年層の支持も厚く、テレビと配信の両方で圧倒的な人気を誇った。悪と正義の境界を問う斬新な内容が、幅広い層の心を掴んだ作品といえる。

※上記期間での最終回放送を集計
※対象ドラマは4月クールに放送されたプライム帯(21:00~22:30までに放送開始)のドラマを中心にピックアップ(すべてのドラマが対象となっていない)
※注目度は小数点第二位で四捨五入
参考:2023年上半期におけるドラマジャンルの個人全体の平均注目度は58.7%

個人全体ランキング トップ3をピックアップ

■1位:日曜劇場『アンチヒーロー』

出演:長谷川博己、北村匠海、堀田真由、大島優子、木村佳乃、野村萬斎、他
個人全体の注目度:69.2%

「正義の反対は、本当に悪なのだろうか…?」という問いかけから始まったこのドラマは、初回から最終回まで視聴者をくぎづけにする展開で話題を呼び続けた。

注目度のデータを見ると、その人気ぶりが一目瞭然。初回の個人全体注目度が65.2%で1位を獲得。そのままの勢いで最終回でも1位を維持しつつ、数値も69.2%まで上昇した。この4%の上昇は、ドラマの展開が視聴者を引き込んでいった証と言えるだろう。男性注目度は71.8%で1位、女性注目度も66.5%で5位と、性別を問わず高い支持を得ている。世帯視聴率も1位を獲得し、まさに4月クールのドラマでトップを飾る作品となった。

■2位:『アンメット ある脳外科医の日記』

出演:杉咲花、若葉竜也、岡山天音、生田絵梨花、山谷花純、尾崎匠海、中村里帆、他
個人全体の注目度:67.7%

この作品は講談社「モーニング」で連載中の同名漫画(原作・子鹿ゆずる/漫画・大槻閑人)を実写化したもので、記憶障害を抱える脳外科医・川内ミヤビ(杉咲花)の成長と奮闘を描いた医療ヒューマンドラマ。
最終回では、ミヤビの命を救うため、婚約者の三瓶友治(若葉竜也)をはじめとする医療チームが総力を挙げて難手術に挑む。8分間のタイムリミットがある緊迫した手術シーンは、視聴者をくぎづけにする迫力だった。

特徴的なのは注目度の推移。初回放送時は13位と決して高くなかった注目度ランキングが、最終回では2位へと上昇して終幕を迎えた。また、男性注目度が10位と上位にランクインしなかったものの、女性視聴者の間での人気が特に高く、女性注目度は1位を記録。この差も同作品の特色と言える。

■3位:金曜ドラマ『9ボーダー』

出演:川口春奈、木南晴夏、畑芽育、松下洸平、井之脇海、木戸大聖、YOU、他
個人全体の注目度:66.8%

『9ボーダー』は、川口春奈主演の心温まる家族ドラマ。20代、30代、40代を目前に控えた3人の姉妹が、予期せぬ父の失踪をきっかけに同居生活を始めるという、ユニークな設定が話題を呼んだ。

視聴質データを見ると男性の注目度が3位(67.3%)、女性の注目度が4位(66.6%)と、性別を問わず高い関心を集めていたことが分かる。さらに興味深いのは、初回の注目度が7位(60.7%)だったのに対し、最終回では3位まで上昇したこと。これは、エピソードを重ねるごとに物語の魅力が増し、キャラクターの深みが増していったということだろう。特に、川口春奈と松下洸平の織りなすラブストーリーは、SNSで大きな反響を呼んだ。

7月クールの夏ドラマも続々とスタート

春ドラマの終了が名残惜しいが、早くも2024年の夏ドラマシーズンがスタート。早速視聴質データにも視聴者の関心の高さが反映されており、たとえば『海のはじまり』は初回注目度65.5%という高い数字を記録した。これは4月クールの初回放送注目度ランキング1位『アンチヒーロー』をも上回る数値となっている。今後注目度がどのように推移していくのか、ドラマの展開と併せて期待が持てる。

REVISIOの視聴質ブログでは、春ドラマの最終回注目度ランキング全体を公開中。上位にランクインしたドラマについて、さらに深く掘り下げ分析・考察している。また、夏ドラマの情報についてもより詳細に紹介している。

REVISIOでは、視聴者がテレビに目線をどれだけ向けたかという視聴データを独自に取得。今後も注目のテレビ番組やCMの分析を行う予定。

TVerで7月クールのドラマをチェック

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今回分析に利用した指標について

※注目度とは?
テレビの前にいる人(滞在者)のうち、テレビ画面に視線を向けていた人(注視者)の割合を表します。シーンに注目している度合いがわかる。

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