中央コンピューターサービスが学校DX支援プロジェクト「ミチEduDX」を開始、業務の効率化と教員の働き方改革を促進

中央コンピューターサービスは、学校DXにおける新プロジェクト「ミチEduDX(ミチエデュックス)」の開始を、7月9日に発表した。デジタルの力で業務効率化と教員の働き方改革を促進し、よりよい地域教育の実現を目指す。

教員の業務は多岐にわたり、教育業務のみならず新たな規則や指導要領への対応、児童生徒個別ニーズへの対応など、日々多様化・複雑化している。社会が教員に求める役割やそれに伴う責任が増えていく一方で、学校現場では依然として人手不足が解決されず、業務量の多さに長時間労働を余儀なくされている教員は少なくない。教員の勤務環境と子どもたちの学びは切り離して考えることはできないが、この状況が続くと教員の健康被害や離職の増加、それによる教育の質低下などの問題につながりかねない。

教育を現場で支えている教員自身の働く環境の改善があってこそ、子どもたちへの教育の質が向上される、今本当に大切なのは「教員が働きやすい環境づくり」であると同社は考え、「ミチEduDX」を立ち上げた。

「ミチEduDX」は、デジタルで教職員の業務負担を軽減して子どもたちの学びを最適化するためのサービスで、地域や学校の状況に応じて学校業務にまつわるさまざまな課題をDXで解決する。例えば、採点や手書き帳票の入力自動化サービスの検証プロジェクトなどにおいて、教職員1人あたり年間約200時間の業務削減につながるという結果が示されている。

「ミチEduDX」の提供で期待される役割・効果は以下の通り。

膨大なペーパーワークを減らしたい

  • 採点・返却業務自動化サービス
  • 手書き帳票のデータ入力自動化サービス

場所を問わず安心して快適に過ごしたい

  • セキュアインターネット接続サービス
  • 校務環境の仮想通貨・クラウド運用支援

学校・行政・地域間のコミュニケーションを円滑にしたい

  • LGWAN-ASP対応ファイル共有・チャットサービス
  • クラウド型グループウェア・連絡サービス

教職員のITリテラシーを高め、学校におけるデジタル変革を推進したい

  • 教員向けデジタルリテラシー研修
  • 教育行政向けDXコンサルティング

GIGAスクール環境活用での専門人材の不足をカバーするデジタル業務のサポート要員がほしい

  • ICT支援員の育成・派遣サービス

同社では、学校現場のデジタル化検討を進める上で役立つ「ミチEduDX」のサービス概要資料を紹介している。同社が提供する学校DX支援サービスの全体像や導入効果、具体的な支援内容や庁内での予算化の進め方、活用できる交付金情報など、14ページのスライド資料にまとめられている。

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