リニア新幹線 住民有志が「要対策土の使用計画中止」求める【長野・飯田市】

リニア中央新幹線の工事を巡り住民有志が要請です。重金属を含む残土を県駅の周辺工事に使うJR東海の計画について10日、中止を要請するよう飯田市に求めました。

■リニアから自然と生活環境を守る沿線住民の会
「JR東海に対して、リニア長野県駅の工事に重金属類を含む要対策土を使用する計画を、直ちに中止するよう要請してください」

地元の住民有志が飯田市に6400筆余りの署名を手渡しました。リニア中央新幹線のトンネル掘削工事では、ヒ素などの重金属を含んだ残土が排出されています。
JR東海は対策を施した上で、飯田市に建設される駅の橋脚基礎工事などに使う計画を示しています。
これに対し住民有志は、万が一流出した際の健康被害や水質汚染などを訴え計画の見直しを求めました。

■リニアから自然と生活環境を守る沿線住民の会
「こんなにリスクの大きいものを飯田市に持ち込むっていうことは、到底住民として納得できるものではない」

一方、飯田市の担当者は「活用自体は市として否定するものではない」との考えを示しました。

■飯田市リニア推進部・小倉博明 部長
「市としては要対策土を持ってこないというのが一番良いことなんでしょうけど、公共事業と言う中では有効利用していくということもございますので、有効利用した場合は安全対策それから住民にはご理解をいただいたうえで活用していただくと」

飯田市によりますと、要対策土の搬入は早ければ今年9月にも始まる予定です。

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