2018年に甲子園初出場、この春2度目のセンバツ出場を果たし、ベスト4まで登りつめた名門・中央学院高校野球部。
伝統を守りながら、常に新しさを取り入れる中央学院の、唯一無二の強さに迫ります。
このチームを率いるのは、就任17年目の相馬幸樹監督。
中央学院 相馬幸樹 監督
「2018年のときは(甲子園に)出られたことに充実感。今回に関しては、“一番強いチームを倒してやろう”というマインドで臨めたかなと」
センバツでの大躍進、その裏には底知れない悔しさがありました。
2023年夏、Aシードで期待されていた中での5回戦敗退。
リベンジを胸に、掴み取った秋の優勝!
そしてセンバツという大舞台を経験し、大きく成長した2024年のチームの強み、それは…。
■ チームが誇る県内随一の走力&機動力
中央学院 相馬幸樹 監督
「走力、機動力、スピード感のある守備にはこだわりを持っている」
高い身体能力を誇るチームを圧倒的なフィジカルで牽引する存在が、最速148kmの野手と投手のニ刀流、颯佐心汰選手。
中央学院3年 颯佐心汰 選手
「自分が足で攻めて、チームのためにピッチングして守って、というのは意識しています」
そして、中央学院の機動力を象徴する存在、俊足巧打のセンター・青木勝吾選手。
中央学院 相馬幸樹 監督
「守備と走塁においては非常に感覚がある。打撃においても、思い切りがとにかくある」
チームが改めて彼の存在の大きさを知るきっかけになったのが、春の大会。
強豪相手に順調に勝ち進んでいた中、青木選手はケガで欠場を余儀なくされました。
中央学院3年 青木勝吾 選手
「準決勝から出られていなかったので、“見守るだけ”というのは逆に心配」
優勝には一歩届かなかったものの、準決勝では主軸の穴を埋めようと、打線も大奮起。
パワーのあるバッティングでもチームの勝利に貢献したのが、187cmの長身から繰り出す角度ある変化球が武器のエース・蔵並龍之介選手!
中央学院3年 蔵並龍之介 選手
「身長も高いので、そういうところで注目は少しされると思うんですけど、自分がチームのためにできるようなことをしっかりやるだけ」
謙虚な心を忘れないエースを、高いコミュニケーション能力で引っ張るのがキャッチャー・飯山成夢選手です。
中央学院3年 飯山成夢 選手
「投手の一番いいところを引き出して、流れなど自分がうまく作れるように」
そして豊かなキャプテンシーと卓越したバッティングが光る主将・中村研心選手。
中央学院3年 中村研心 主将
「秋春ともに決勝まではいってるんですけど、かといって夏決勝に行けるかどうかは保証はないので。とにかく目の前の戦いに集中して、その結果がいい結果に繋がれば」
■ 春の“忘れ物”を取りに、またあの舞台へ
「甲子園に行って報徳学園さんに借りを返したい」
「監督を日本一で胴上げしたい」
「春に獲れなかった"日本一”という忘れ物を取りにいきたい」
「千葉県で優勝して、甲子園でも優勝できるように」
この春、聖地に置いてきた大きな悔しさを夏の甲子園で必ず晴らすべく、全員で再び甲子園の舞台へ…。
青く燃えるプライドを胸に、学院野球団の夏が今、始まります。