五條市の防災拠点 山下知事「メガソーラー整備は必要」

整備のあり方が検討されている県の防災拠点をめぐり山下知事は、10日の定例記者会見で、五條市に計画している大規模太陽光発電施設=メガソーラーについて、必要性をあらためて訴えました。

県の防災をめぐっては山下知事が、五條市の県有地にメガソーラーや蓄電池を、大型ヘリコプターで被災地に輸送するための、ヘリポートなどを整備する方針を示しています。

一方で、防災体制を検討する県の部会では9日、部会長を務める関西大学の河田惠昭特別任命教授が、個人的な意見としたうえで、「県内の電力の送配電網を見直すことができたら、メガソーラーを整備する必要はないのでは」と述べました。

これに対し山下知事は、10日の定例記者会見で送配電網の見直しについて、技術的に可能かどうかとコスト面について調べ、太陽光発電と比較検討したいとしました。

さらに地震が起きた場合、送配電網が寸断され電力が供給されない可能性があるとして、メガソーラー整備の必要性を述べました。

山下知事

「被災地の孤立集落・避難所への非常用電源の供給ということと、防災拠点の自立型電源の確保のために(メガソーラーは)必要だと思う」

なお、メガソーラーを含む非常用電源の確保案については、次回以降の部会で検討されることになっています。

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