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神奈川県民にとって、お出かけ時の定番として馴染み深い弁当といえば、やはり崎陽軒のシウマイ弁当でしょう。「日本一売れる弁当」としても知られており、毎日、約2万7000食も作られています。
そんなシウマイ弁当、じつは今年で誕生から70周年。このメモリアルイヤーに合わせて、さまざまな記念企画が行われています。
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春に「お赤飯シウマイ弁当」、「おにぎりシウマイ弁当」が発売されて話題を呼んだのに続いて、崎陽軒はこれまで発売してきた10種類の特別なシウマイ弁当からもう一度食べたい弁当をWEB投票で選ぶ企画を開催。結果、えびシウマイ弁当やメガシウマイ弁当などの強敵を抑えて、見事人気No.1に輝いた「ドリーミング筍シウマイ弁当」が、7年振りに期間&数量限定で再販されました。
編集部では、開店と同時に即完売してしまったこのスペシャルな弁当をゲット! 通常のシウマイ弁当との違いを調べてみました。
■まず、パッケージから見てみよう
まず、開封前の状態を見比べてみましょう。
大きさや経木折り箱を使っているのは、まったく同じです。しかし、パッケージをよく見ると随所に「ドリーミング筍」感のあるデザインが施されています。
例えば、どどーんと描かれている龍を見ると、通常小さく描かれている黒目がなく、白目を剥いた状態でナイトキャップを被って寝ています(ドリーミング中?)。
さらに、横浜の街が描かれているビル群の一部がよく見ると筍になっています。なんとも細かいこだわりようですね。
ちなみに、紐がかけられているシウマイ弁当は横浜工場で作られたもの、紐がないものは東京工場で作られたシウマイ弁当、と見分けることができるそうですよ。
■甘く炊いた筍煮がたっぷり!
蓋を開けてみましょう。
ひと目で、筍煮の量がすごいことがわかります。その量、なんと通常の約4倍もあるそうです。入れ過ぎじゃね?
おかずコーナーの半分ほどを筍煮が占拠しています。カマボコの下にまでみっちり、筍好きにとっては、まさに「ドリーミング」な盛りっぷりの良さです。
その代わり、シュウマイは2個減、鶏の唐揚げ、鮪の漬け焼き、干しアンズはありません。この悪魔に魂を売るかのような取引を良しとするか否かは、各人の好みでしょう。価格は、どちらも同じで950円でした。
次に筍煮だけを取り出して重さを比較してみました。
多少の個体差はありそうですが、この日のシウマイ弁当が27gだったのに対し、ドリーミング筍弁当は129gも筍煮が入っていました。約4倍どころか、5倍近い大盤振る舞いですね。
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■いよいよ、実食です!
気になる筍煮のお味ですが、一般的なメンマの角切りのような味を想像してしまうと、だいぶイメージが異なります。食べ慣れた方にはお馴染みの、あの甘塩っぱさは「崎陽軒の筍煮」ならでは。ご飯のおかずにもなるし、お酒のつまみにもなる優しい味わいです。
筍煮がたくさん食べられるのは嬉しい反面、正直な食後感としては、「もうちょっとシウマイ食べたかったかなあ……」と思ってしまいました。そんな方はシウマイを単品で買い足したり、通常のシウマイ弁当を食べたら良いと思います。
うちでは、晩酌のお供として、筍をちょこちょこつまむという食べ方がしっくりときました。
東京駅を出てすぐ、この弁当をつまみにビールを飲んで、電車の揺れに身を任せながら気持ち良くお昼寝、なんて食べ方を想像をしてしまうお弁当です。
ちなみに、「ドリーミング筍シウマイ弁当」は今回、7年振りの再販とのこと。次に登場するのは、10年後の80周年記念でしょうか。
また会える日を夢見ながら待ちましょう。