八戸市で「熊出没を想定した訓練」 警察・市・猟友会が連携を確認

青森県内でもクマの目撃情報が相次ぐ中、八戸市で住宅街にクマが出没したことを想定した対応訓練がありました。

県南地方で初めて行われた合同訓練には、八戸警察署や八戸市、それに県猟友会八戸支部などから関係者およそ70人が参加しました。

訓練は、八戸市河原木地区の住宅街に体長およそ1.2メートルのクマ1頭が出没したという想定です。

パトカーが出動し警戒や広報活動をするとともに、クマに対しクラクションや爆竹を鳴らして、発砲しても背後に危険が及ばない場所に追い込みます。

そして、警察が猟友会のメンバーに発砲を許可するまでの一連の流れを確認しました。

この訓練は、住宅街にクマが出没した時の迅速な対応や、関係機関の連携確認などを目的に行われました。

【八戸警察署 太田辰治刑事生活安全官】
「警察と市町村とですね、猟友会の方々との共通認識を持って対応に当たるということで、訓練を開催しました」
「(クマを目撃した場合は)直ちに安全な場所に避難していただいて、警察なり自治体の方に通報いただくのがよろしいのかなと思います」

県内には「ツキノワグマ出没警報」が出されています。

6月、八戸市市川町では住宅に隣接したやぶにクマが出没し、猟友会が2発発砲しました。

また八甲田の地獄沼近くでは、タケノコ採りをしていた80代の女性がクマに襲われ亡くなっています。

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