ボーナスを貯金すると損?将来に備えるなら投資も視野に

夏のボーナスの時期がやってきました。

ボーナスの使い道は人それぞれですが、最近は、物価の値上がりが続いているため、生活費の補てんに使う人も多いでしょう。

また、将来のために貯金するという人もいるのではないでしょうか。

しかし、将来のために貯蓄するのであれば、銀行への預金は得策ではないかもしれません。

ボーナスは貯金した方がいいですか?

まず、そもそも「貯金がない」という人は、ボーナスを預貯金した方がいいでしょう。

事故や病気などで万が一働けなくなった場合や、職を失った場合に備えるために、半年から1年分程度の生活費を預貯金しておくことをおすすめします。

預貯金の最大のメリットは、お金が減るリスクがないことです。

万が一銀行が経営破綻した場合でも、1000万円までの預金については保護されます。

しかし、預貯金にはデメリットもあります。

物価上昇(インフレ)が続くと、預けておいたお金の価値が目減りしていくことです。

政府は2%の物価上昇を持続的・安定的に実現することを目指しています。

そのため、今後も物価の上昇が続いていくことが考えられます。

また、円安が続いているため、食料品などの多くを輸入に頼っている日本にとっては、今後も値上がりが続いていくことが考えられるでしょう。

銀行の普通預金金利は、0.02%程度です。

銀行にお金を預けていても大きく増えることはないため、物価が上昇すれば実質的なお金の価値は目減りすることになります。

物価上昇に対応するためにも、預貯金だけではなく投資をして資産を増やしていくことも大切です。

そのために、ボーナスの一部、もしくは預貯金の一部を投資に回すことがおすすめです。

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ボーナスの貯金はいくらが理想ですか?

出典:株式会社ライボ「2023年 夏ボーナス実態調査」(以下同)

Job総研が実施した「2023年 夏ボーナス実態調査」によると、ボーナスを貯金に回すかどうかについては、「半分以上を貯金」(36.3%)が最も多く、「ほぼ全額貯金」(24.9%)と続きました。

ボーナスの貯金割合は人によって異なるものの、貯金を意識している人が8割以上いることがわかります。

将来のために貯金をしたい場合は、現在の預貯金額に応じて、投資も視野に入れることをおすすめします。

すでに預貯金が生活費の半年~1年分ある場合は、全額投資に回してもよいでしょう。

投資には元本割れのリスクもありますが、長期運用することでリスクを下げることができます。

投資のリスクにどう備えればよいかについては、こちらの記事も参考にしてください。

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なお、ボーナスの使い道としてなるべく避けたいことは、ボーナスで日々の生活費を補填することです。

ボーナスの支給額は会社の業績や社会情勢によって異なります。

そのため、ボーナスの支給を前提とした家計管理をしていると、ボーナスが支給されない場合に生活が苦しくなります。

家賃や生活費などの日々の生活で必ず発生する固定費などは、毎月の給与でカバーできるような家計を作っておくことが大切です。

家計管理については、こちらの記事も参考にしてください。

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出典

  • Job総研「2023年 夏ボーナス実態調査」

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