鈴木康友知事がリニア中央新幹線の静岡工区を初めて視察

就任以降「スピード感」を強調している鈴木知事。10日リニア静岡工区の工事予定地を初めて視察しました。

林輝彦アナウンサー
「JR東海の職員から説明を受けながら鈴木知事が歩いてきました」

リニア問題をめぐり、新たな動きです。

10日就任後初めて、リニア中央新幹線静岡工区の工事予定地を視察した鈴木知事。

導水路トンネルが設置される、椹島(さわらじま)ヤードでの視察の様子のみ、報道陣に公開されました。

JR担当者
「まずトンネル掘削後のトンネル湧水についてはご覧のようにトンネルの中に出てくる水を、導水路トンネルを使って椹島まで戻していく」

JR担当者
「導水路トンネルについては、トンネルボーリングマシンということで、発破ではなく機械で掘る。大都市部でシールドトンネルということで、よく機械でやっているが、似たような工法で、ここに取り付けたカッターが回転して岩板を掘削していくという方法」

鈴木知事
「本坑の時はこれは使わない?」

JR担当者
「本坑は使いません。かなり小さいんです」

鈴木知事
「だけど三遠南信の道路はかなりでかいトンネルでこれを使っていたけどね…」

JR担当者
「飛騨トンネルとか使っているところもございます。ただやはり岩質によるところもあっ
て今回本坑では難しいという判断」

鈴木知事
「これより大きいのはない?」

JR担当者
「大きさはもっとある。10mぐらいのもある。岩質から見るとここは発破をかけていくし
かないので、小さなものでも早く掘ろうというのが導水路トンネルの工事」

鈴木知事はトンネル工事で発生する土砂の置き場や、
大井川の流量減少対策として注目される田代ダムなどを1日かけて視察しました。

会見

Q.きょうの視察の所感は?

鈴木康友知事
「本当に百聞は一見にしかずではないが、やっぱり現場、特に重要な現場をきょう確認させていただき、より理解を深めることができた。とてもよかったと思う。例えば田代ダムもいかに流量調整して水をコントロールするかということも、現場行って説明いただきましたし、それぞれ残土のツバクロも藤島も見に行ったが、そこで残土をどういったふうに管理をしていくかということに対してもこれまでいろいろな専門家との対話も含めて、日々深化しているなということも理解することができたので、とても良かったと思う」

Q.現状のJRの対策は評価できる?

鈴木康友知事
「しっかり進んでいるなということは確認できた。ただ、28の整理した対話項目がございますし、きょう行ってやっぱり南アルプスの自然はすごいなということも感じた。この自然をしっかり守りながら工事を進めていくためにはこれからも真摯にスピード感を持ってJRと対話を進めていきたいと思う」

© 静岡朝日テレビ