横須賀のYRPに医療大学設置へ 27年4月開校目指す 診療放射線技師を養成

中央医療大学(仮称)の完成予想図(中央医療学園提供)

 学校法人中央医療学園(東京都葛飾区)は10日、神奈川県横須賀市光の丘の横須賀リサーチパーク(YRP)に診療放射線技師などを養成する大学「中央医療大学」(仮称)を設置すると発表した。大学の設置認可申請などを経て、2027年4月の開校を目指している。

 同学園と同市、株式会社YRPが同日、同市役所で共同会見した。新設予定の大学は、医療科学学部(仮称)の1学部に診療放射線学科(4学年定員400人)を設け、X線撮影やMRIなどの業務を行う診療放射線技師の国家資格取得を目指した授業などを行う。開学後3年以内に放射線技術学科(同160人)の開設を予定。原子力発電所などで放射能管理などを担う放射線取扱主任者を養成する。来秋に文部科学省に大学設置認可申請を行い、26年夏に学生の募集開始を予定している。

 校舎は、YRPの「NEC YRP技術センター」の土地・建物を購入し、大学として使えるようリニューアルする。建物は鉄骨造地上6階建てで延べ床面積は約6820平方メートル。同学園は今年3月、NECと売買契約を結んだ。

 同学園は都内で「中央医療技術専門学校」を運営。診療放射線学科の昼間部(3年制)と夜間部(4年制)で学生が学んでいるが、順次学生の募集を止める。

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