面接で落としたヤバすぎる候補者から「なぜ採用されないのか説明しろ」と本社にクレーム 改めて電話してみた結果【後編】

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偉そうな面接官の話はわりと聞くが、応募者が横柄というのは珍しいだろう。しかし千葉県の30代後半の女性(事務・管理/派遣社員/年収200万円)は、接客の仕事でアルバイトの採用面接を行った際、そんな応募者に遭遇した。

面接にやってきたのは40代女性だった。遅刻してきたのに謝罪はない、椅子にふんぞり返って座る、接客の仕事なのに笑顔もない、といった具合で、とにかく態度が悪すぎた。質問への回答もおかしかった。応募の動機を聞くと「別にないです」と答える始末。長所はスラスラ話していたのに「短所はありません」と言うのみ。不遜な態度は【前編】で伝えた通りだ。女性は、

「『◯◯さん(私)て社員さんですか?』など時折見下したような発言をしていた」

と回想し、印象は最悪だった。当然不採用になったが、驚くことに40代女性は本社にクレームを入れてきたのだった。(文:天音琴葉)

「なんで私が不採用なんですか?」といきなり怒りモード

クレームの内容は、面接官を務めた女性を一方的になじるものだった。

「私の面接での態度が悪い、採用されないのはおかしい、なぜ採用されないのか説明しろとクレームがありました」

女性は本社の人事に40代女性の面接での態度を説明し、「それは採用しないほうがいいね」と理解してもらえたが、それより40代女性への説明のほうが、頭が痛かっただろう。クレームの当事者が説明するのは異例だが、女性は電話でのやりとりを次のように明かした。

「その女性に電話をかけたところ『なんで私が不採用なんですか?』といきなり怒りモードで言われ、トラブルを避けるためやんわりと『ほかに面接した方の中でもっとお店の条件に合っている方がいました』『あなたが応募してきた時間帯は充足していて現在は募集を出していない』と伝えました。すると『意味がわからない!』とキレ始め、さんざんワーワー言ったあげく電話を一方的に切られました」

女性のほうが「意味がわからない」と言いたかっただろう。「面接では特に、自分が相手からどのように見えているのか考えてほしいですね」と結んだ。

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