サウジのエンタメ特化プロジェクト「キディヤ」、eスポーツチーム誘致のため優遇措置を検討か―参加団体には破格のインセンティブを用意

サウジのエンタメ特化プロジェクト「キディヤ」、eスポーツチーム誘致のため優遇措置を検討か―参加団体には破格のインセンティブを用意

サウジアラビア政府の大規模プロジェクト「Qiddiya(キディヤ)」において、ゲーム企業やeスポーツ団体を誘致するためのインセンティブプログラムが準備されていると、海外メディアのThe Esports Advocateが報じています。

サウジアラビアが“脱・石油依存”を目指して推し進める国策「サウジ・ビジョン2030」の中核を担う大規模プロジェクト「Qiddiya」では、エンターテインメントやスポーツ、カルチャーに特化した「キディヤ・シティ」をリヤドに建設予定であり、その中には「ゲーミング&eスポーツ地区」が誕生する予定です。また、現在リヤドにて開催中の「eスポーツワールドカップ」についても、いずれはこのキディヤ・シティで開催されることになっており、eスポーツの中心地として注目を集めています。

今回の報道によれば、キディヤは現在、10の大会主催者・放送局、30以上のeスポーツ企業・団体、25以上のゲーム企業、そして30以上のブランドとのパートナーシップの締結に向けて取り組んでいるほか、eスポーツ企業・団体がリヤドにオフィスを構えることで経済的な支援を得られる「Qiddiya Club Program」の準備を進めているとのことです。

2024年、このプログラムの「Wave 1」においては、世界各地から少なくとも15チームが参加する可能性があります。参加団体は2025年までにリヤド内にオフィスを構えることやアラビア語でコンテンツを発信すること等が条件とされており、2025年から最大で10年間の契約を結ぶことになります。また、「Wave 1」で選ばれた団体は「創設パートナー」として複数のインセンティブが受けられるほか、本プラグラムの運営に意見を述べることもできるとのこと。なお、「Wave 2」は2025年後半にスタートするようです。

そしてパートナーになれば、雇用やチーム運営、マーケティング費の補助が受けられるほか、各種報奨プログラム、施設を利用する権利などが与えられるとのこと。

キディヤは「eスポーツの中心地」を目指し、莫大な投資を行っています。

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