英語を学ぶ場、充実着々 遠野市、無料公営塾の対象拡大など

イングリッシュ・キャラバンで外国人講師と英語の発音を学ぶ児童

 遠野市が幼児から高校生までの英語教育に力を入れている。新たに一部保育園で体験教室を始めるほか、児童館に外国人講師らを招き、小学生が英語に親しむ「イングリッシュ・キャラバン」を昨年度の1.7倍の年75回に拡充。無料の公営塾は対象を高校生まで広げる。独自に教育環境を充実させ、グローバル人材の育成と子育て世代の転入にもつなげたい考えだ。

 「ハウ・アー・ユー」「アイム・ファイン」。土淵児童クラブに講師のルツラー・ディーン・ホールデインさん(57)らが姿を見せると、小学1~6年の44人が元気に出迎えた。

 ホールデインさんが曜日や食べ物の名前を英語で教えたり、カードゲームで盛り上がった。8日に行われた同キャラバン。「遊び+英語」をコンセプトに昨年度は計44回行い、延べ1167人が参加した。本年度は児童館など11カ所を巡回する。1回30分~1時間で参加料は無料。

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