●文:モーサイ編集部(松永和浩)
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普通の道路はアスファルト/トンネル内はコンクリート舗装が使われることが多い
トンネルに入った途端「あれ、路面の素材が変わったな」と気づくことがあると思います。
いわゆる普通の道路は黒っぽいアスファルトでできているのが一般的ですが、トンネル内部の路面には灰色のコンクリートが使われていることが多いので、色の違いで素材が変わったことが分かります。
また、走行音や走り心地の変化で気がつくこともあります。とくにバイクに乗っていると、クルマに比べて路面状況がダイレクトに運転者へ伝わる傾向にあるため、より気が付きやすいでしょう。
なぜトンネルの内部だけ、わざわざ舗装する素材を変えているのでしょうか? 本記事では2つの理由を紹介します。
バイクで走ると、コンクリート舗装とアスファルト舗装の違いがよく分かります。雨の日のコンクリート舗装は滑りやすいこともあり、ライダーは「なんでここだけ舗装が違うの?」と疑問に思ってしまいますよね。
コンクリートはアスファルトより耐久性が高い
まず1つ目の理由は、コンクリートの耐久性がアスファルトよりも高いことです。
一般的な道路の舗装材であるアスファルトの特徴として
- 安価である
- 施工が容易(施工後早く固まってすぐに通行できる)
- 静かで乗り心地がいい
- 排水性が良い
といったことが挙げられます。
しかしメリットがデメリットになることもあるように、車の走行性が良い(静かで乗り心地がいい)ということは相対的にみて材質が柔らかいということになり、ある程度の交通量のある道路で年月が経つと、轍のようなへこみができてしまいます。そのためアスファルトの道路は頻繁に補修をしなくてはなりません。
一方で、トンネルに使われる舗装材のコンクリートは、
- 耐久性がある(長寿命である)
- 明るい色である(トンネル内においては視認性がいい)
- 油に強い
という特徴を持っています。
トンネルは迂回が難しいところに作られるため、簡単に舗装工事ができない
トンネルは交通の要所に設けられているにもかかわらず、普通の道路に比べると車線数が少なかったり道幅が狭かったりする傾向があり……
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※本記事は2022年9月16日公開記事を再編集したものです。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。