収益低い下請け・資材高騰・人手不足 土木工事会社が破産【新潟】

収益低い下請け・資材高騰・人手不足

とびや足場工事などを請け負う五泉市にある土木工事会社が、破産したことがわかりました。

民間の調査会社「帝国データバンク」によりますと、五泉市の土木工事会社「木村興産」は2005年に設立。とびや足場工事、砂利の運搬などを請け負っていました。受注の中心は、土地区画整備やトンネル工事関連など、地元建設業者からの「下請け」だったといいます。

五泉市のほか、新潟・三条・燕市などを営業エリアとして、2022年7月期には売上高1億2100万円を計上していました。しかし、下請けが中心であることから収益性に欠ける運営となり、資材などの価格高騰も収益性を下げることにつながり、債務超過が続いていました。
さらに車両事故や、ベテランドライバーの体調不良により受注を控えることになり、2023年7月期には年売上高が9400万円に低下し赤字を計上。赤字補填や設備投資のための借入金の返済がのしかかり、厳しい資金繰りが続き、裁判所から破産手続き開始の決定を受けました。負債は、約1億2千万円とみられています。

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