スカーレット・ヨハンソン、チャニング・テイタムらが登場『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』ワールドプレミア・レポート

アポロ計画の裏側と奮闘を描いた映画『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』がソニーピクチャーズ配給にて2024年7 月 19 日(金)に日本公開。この度、7月8日(現地時間)、ニューヨークにて本作のワールドプレミアが実施された。

私の役を他の誰かが演じていたら、嫉妬していたかも!

人類最大の偉業、アポロ11号の月面着陸。歴史的瞬間はテレビで全世界に生中継され、人間が<リアル>に月の上を歩く映像に誰もが胸を熱くした。その後、その映像は実は<フェイク>だったのでは?という説が流れ、マスメディアでも取り上げられた。このウワサをきっかけに本作のアイデアが生まれた。だが、この作品は陰謀説を描く映画ではない。監督のグレッグ・バーランティは「人間が月に行ったことがなぜ重要なのかを描いている。人類史上最も有名な瞬間の一つを偽るという映画を作るのであれば、人類の歴史における真実の瞬間をとてもリアルに感じさせなければならない」と語る。完全オリジナルの脚本に惚れ込んだ主演のスカーレット・ヨハンソンがプロデューサーに名を連ね、『ザ・ロストシティ』のチャニング・テイタム、『ヴェノム』のウディ・ハレルソンら豪華キャストの競演が実現した感動作『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』が日本公開を迎える!

この度NYで開催されたワールドプレミアには、スカーレット・ヨハンソン、チャニング・テイタム、そしてグレッグ・バーランティ監督らが登場した。会場には宇宙を思わせる黒のカーペットが敷かれ、作品のパネルで装飾が施された。1960年代のNASAを舞台に繰り広げられる痛快作『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』の初お披露目とあって、会場には多くのファンが駆けつけ、キャストたちに大きな声援を送る。

スカーレットとテイタム

本作の主演・プロデュースも務めたスカーレット・ヨハンソンはスパンコールがあしらわれた洗練されたセットアップを身に纏い、夫のコリン・ジョストと共に登場。颯爽と車から降りたヨハンソンは、沿道で待つファンの声に笑顔で応え、サインや写真にも丁寧に応じた。本作で共演が実現したチャニング・テイタムについて尋ねられると「チャニングは素晴らしい共演者です。真のプロフェッショナルであり、ゴージャスで、とても好感が持てる人です。彼のようなプロと仕事ができるのはありがたいことですね。毎日ちゃんと現場に来て、仕事に喜びを感じ、優しくて。スタッフも彼のことが大好きです。」とテイタムの現場での振る舞いを絶賛した。

ファンサービスするスカーレット

続くテイタムはシックな黒のスーツを身に纏い登場。フォトセッションに応じる中、ヨハンソンが到着し抱擁を交わした。NASAの実直な発射責任者コールを演じたテイタムは作品について「もうあまり作られていないような映画です。ロマンティックでユーモラスなシーンもありながら、大きな出来事が舞台となっています。我々の歴史において、とても大きな出来事です。アメリカだけではなく、世界にとってです。月に行くこと、そしてその中で二人が恋に落ちるというのは、なかなか見ることのできない美しいストーリーだと思います。」と紹介。さらには、アメリカ政府の関係者モーを演じたウディ・ハレルソンについて「ウディとは2度目の共演となりますが、まだ彼がシーンでどのように振舞うかわかりません…!本当に、誰にもわからないでしょうね。とても面白い人です。」と共演について思いを語った。

バーランティ監督とテイタム

更に、夏らしいオフホワイトのスーツで登場したグレッグ・バーランティ監督は作品について「NASAに関する作品がずっと好きでしたし、スカーレット・ヨハンソンのような大スターがすでに製作と主演を務めていて、チャニングが興味を示しているような脚本を自分が担当するなんて思ってもみませんでした。私はただ、その時代のハートとソウルを持った映画のトーンにしただけです。観客全員が楽しめますし、ストーリーもオリジナルです。一生に一度のチャンスだと思いました。天才的な才能に恵まれていましたから、私の仕事は楽なものでした。正直なところ、彼らが優秀すぎて、選択肢や可能性が多すぎたほどです。」とコメントした。

“もし全世界が目撃した月面着陸の映像が偽物だったら—?”そのアイデアから着想を得て生まれた本作。完全オリジナル脚本に惚れ込み主演、プロデュースを務めたスカーレット・ヨハンソンは最後に「この映画が、今まで見たことのない何かを探している人々にとって、この夏の気分を晴らすような作品になることを願っています。」とコメントした。

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