4-3-3の崩しで相手の視野を狭くして引いた相手を崩す方法とは!?【サッカー局面を打開する デキる選手の動き方/林陵平】

4-3-3の崩し⑦引いた相手を崩すには深い位置を取る

相手守備組織を崩す方法①

相手の視野をいかに狭くするか

引いた相手を崩すのはトッププロからしても難しいところではあります。日本代表がアジアのチームと戦うときにとても多く見受けられます。攻略ポイントとしては、深い位置を取ることです。深い位置にどれだけボールを運べるかによります。深い位置でポケットまでボールを運べれば、相手は守備のときの視野が狭くなるためゴール前を確認できなくなるからです。ダメなのはパスを相手のディフェンスの前で外回しするだけのプレーです。U字を描くようなボール運びだと崩すことはできません。

【OK】縦パスを入れていき深い位置にボールを運ぶ

深い位置を取ることで相手の背後を狙える。縦パスを入れていき守備の綻びを作ることが大切だ。

トップに向かってどんどん縦パスを入れていく。相手が引いているので奪われても怖くはない。

【NG】ボールを「Uの字」を描くように外回しにすると崩せない

深いところにボールを運べず右から左、左から右へボールを外回しするだけでは崩すことはできない。

Uの字に回すとボールを奪われたときにカウンターを受けやすくなる!

【出典】『サッカー 局面を打開する デキる選手の動き方』 著:林陵平

【書誌情報】
『サッカー 局面を打開する デキる選手の動き方』
著:林陵平

日本がワールドカップなどに出場できるようになって以来、ドリブルやシュートといった個人技以外に、選手それぞれの「動き方」というのが注目されるようになってきました。「オフ・ザ・ボール」と言われる、ボールを持っていない時の動き方のことです。実際にボールを持っているプレイヤーは一人ですので、その他大勢のプレイヤーがどう動くのかが試合展開や勝敗を左右し、各監督の戦術につながる考え方の基盤となります。本書はポジションごとの動き方はもちろん、攻撃時・守備時・サイドアタック・フィニッシュなどの目的別の動き方、体の使い方、戦術を写真とイラストで解説し、QRコードから動画視聴もできます。現代の欧州サッカーに精通している著者を起用することで、強豪国などが実際に行っているサッカー戦略、ポジショニング、動き方を解説できます。

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