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ユニークな作風で詐欺の手口や自転車ヘルメットの正しい着用法を伝える茨城県警の短編漫画が、交流サイト(SNS)で話題を呼んでいる。4月に始まりすでに5本を投稿。コミカルな絵柄と真面目な防犯の呼びかけとのギャップが人気で、今月には閲覧数が20万回を突破。作者は県警職員の玉造真帆さん(29)。「漫画を通して事件や事故を一件でも減らしたい」と意気込んでいる。
漫画は、インターネットの利用が多い10~40代を対象に月2回ほど発信。1話完結で、県内で多発する犯罪や季節に合わせた防犯を呼びかけている。
漫画は、県警公式のX(旧ツイッター)やインスタグラム、防犯アプリ「いばらきポリス」で発信。新学期を迎えた4月には、伸ばした爪やまつげが印象的な「ギャル」が自転車ヘルメットの正しい着用を訴える作品を投稿。5月には、沖合へ向かう離岸流を連想させる「リガンリュウ」という竜が登場する作品を投稿し、水難事故防止を呼びかけた。
構成や作画などを担当する玉造さんは、県警の県民安心センター広報・受付係を務める。2021年ごろから若者世代へ事件被害や事故防止に関する情報発信の在り方を模索し、分かりやすく伝わる漫画にしようと決めた。キャラデザインや絵柄も親しみやすさを重視し、「堅く教えるのではなく、娯楽として楽しんでもらいたい」と話す。
発信力を高めるため、SNSのハッシュタグ(検索機能)には、漫画好きの人々がよく利用する「#漫画が読めるハッシュタグ」を付けた。県内外にこだわらず、県警の活動を知らないSNS利用者に向け、漫画を読みたい人が気軽に読めるようにしているという。
読者からは「読んだ後アカウント名(県警)を見てさらに笑った」「県警、やるやん」などの意見が寄せられた。
玉造さんは事務担当で、事件や事故の捜査に加わることはないが、「今後も心に留まる漫画を発信していきたい」と意欲を見せた。
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