母親を乗せた車を川に転落させ殺害しようとした疑い…実の娘を逮捕 近隣住民が水没車内から母親を救助

母親を乗せた車を川に転落させ殺害しようとしたとして11日、職業不詳の娘が鳥取警察署に逮捕されました。

殺人未遂の疑いで逮捕されたのは、鳥取県鳥取市に住む女(50)です。

調べによりますと女は今年4月29日午後4時45分頃、鳥取市内の湖山川で、後部座席に母親を乗せた状態で車を運転して、川に転落・水没させ、母親を殺害しようとした疑いが持たれています。

午後4時46分頃、目撃者から通報を頼まれた人物から「湖山川に車が落ちた」との110番通報があり、近隣住民が後部座席に乗っていた被害者を救助、駆けつけた警察官が運転席の女を救助しました。

母親は、ろっ骨骨折や外傷性血胸を負いましたが、命に別条はないということです。

事件当時の湖山川は、幅25メートル、水深1.5メートルで、車体全体がほぼ水に浸かっていたということです。

被害者と女は、同居する実の親子です。
警察は当初、事件と事故の両面で捜査していましたが、目撃情報や被害者からの聴取などの所要の捜査を行った結果、女の犯行が明らかになったとして7月11日逮捕しました。

女は「殺すつもりはありませんでした」と、殺意については否認しているということです。

事件発生時までに警察にトラブルの相談などはありませんでした。

警察は無理心中も視野に、事件に至った経緯や、犯行動機などについて詳しく調べています。

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