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明けても暮れても「左腕攻勢」が止まらない。
ソフトバンクは10日、オリックス先発の宮城大弥(22)に7回2失点に抑えられた。同点の八回に栗原のソロ本塁打で一時は勝ち越したものの、九回裏に頓宮の右犠飛でサヨナラ負けである。
今季のソフトバンクは打者の左右に関係なく、とにかく左投手に弱い。主砲の山川は対右腕は打率.263だが、対左腕は.157。打率.333でもっか首位打者の近藤も、右は.396でも左は.248と、ガクッと成績が落ちる。他の主力も似たようなもので、右腕より左腕を打っているのは正捕手の甲斐と、5月末から二塁に定着している広瀬くらい。いずれも下位打線だ。
当然、そんな弱点をライバル球団が見過ごすわけがない。ソフトバンクが7月の7試合で対戦した先発はすべて左腕。西武の羽田、武内。楽天の早川、古謝、藤井。さらにオリックスの田嶋ときて、この日の宮城である。7月は2勝5敗と苦戦しているのも、左腕アレルギーが原因だ。
西武・羽田と楽天・藤井が投げた試合は勝ったとはいえ、プロ初先発だった羽田は制球難から自滅。藤井にも6回2失点とゲームをつくられ、降板後にリリーフから点を取っただけ。苦手を攻略したわけではない。
もっとも、左腕攻勢によって苦戦が続いても、ソフトバンクはいまだ貯金25、2位ロッテに8ゲーム差で、首位を独走。最速で16日にもマジック48が点灯する。そうなれば、パはいよいよCS進出争いしか見どころがなくなってしまう。
ソフトバンクからすればたまったものではないだろうが、これくらいのハンディがなければ、早々にパの灯は消える。
◇ ◇ ◇
そんなソフトバンクは5日、野村大樹(23=内野手)と西武の育成・斎藤大将(29=投手)のトレードを発表した。同一リーグで、しかも支配下選手と育成選手の異例トレード。いったいなぜ、このような「格差トレード」を実行したのか。
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