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長崎県新上五島町宿ノ浦郷の県立中五島高(川原智司校長、51人)のビジネスキャリアコース3年生14人が運営する模擬会社「Sea glass」が町内5カ所で朝市を開き、商品の販売実習をした。
模擬会社は2020年度から毎年、3年生が取り組む。ビジネスの実行能力や地域活性化を担う人材の育成が狙い。本年度は6月に創立した。今年の朝市は2日から3日間。オリジナルデザインのTシャツやポロシャツなどの商品や、九州各地から取り寄せた和洋菓子や小物などを販売した。
浦桑郷のショッピングセンター「カミティ」で4日に開かれた朝市は、開店と同時に多くの客が来場した。名産の五島うどんやツバキをあしらったデザインのTシャツなどオリジナル商品が人気。「おいたちの方言タオル」20枚は早々に売り切れた。
卒業生の永田亮矢(りょうや)さん(20)=青方郷=は「3年前に実習し、地域の人たちとコミュニケーションを取ることができた」、原諒祐(りょうすけ)さん(20)=有川郷=は「模擬会社運営は学校の伝統としてつないでいってほしい」と後輩を励ました。
模擬会社の副社長、白浜凛音(りんね)さん(18)は「商品の説明をしたら『ありがとう』『頑張って』と声をかけられてうれしかった。大切な経験」と話した。
生徒らは新上五島町役場の1階ロビーでも約20分間臨時販売会を開いた。
3日間の売上総額は約132万円で、過去最高となった。
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