大物支援者ジョージ・クルーニー、バイデン氏に大統領選への出馬撤回求める「4年前の彼でさえない」

民主党の資金集めに貢献し、大物支援者として知られる米俳優ジョージ・クルーニー(63)は現地10日、バイデン大統領は4年前の大統領選を勝ち抜いた時と同じ人物ではないとの考えを示し、再選を目指す考えを撤回するよう要請した。

クルーニーはニューヨーク・タイムズ紙への寄稿で「こう言うのはつらいが、3週間前に資金集めのイベントに来ていたバイデン氏は、2010年に会った時の彼ではなかった」とし、さらに「(4年前の)20年のバイデン氏でさえなく、討論会で私たち全員が目撃したのと同じ人物だった」との思いを明かした。

「民主党のATM」とも称されるハリウッドは、従来から民主党の選挙キャンペーンを支えるドル箱となってきた。クルーニーが、友人でもある女優ジュリア・ロバーツと共催したイベントでは民主党として過去最高の3000万ドル以上を集めた。今回の発言は、バイデン大統領への支持撤回とも捉えられる。

さらに、バイデン大統領の長年の盟友であるペロシ元下院議長は米メディアに対し、11月の大統領選に臨むのかどうかを早急に決めなければならないと述べ、出馬を望むかどうかは明言を避けた。

81歳のバイデン大統領は、6月に行われたドナルド・トランプ前大統領(78)とのテレビ討論会での様子に健康不安などが取り沙汰された。以降、大統領選の出馬について党内外で物議が醸されているが、バイデン氏側は繰り返し、候補に残ると強調している。

(ロイター/よろず~ニュース編集部)

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