「もし100億円あったら?」詐欺師集団を演じた、綾野剛、豊川悦司ら豪華キャストが使い道を明かす

俳優の綾野剛、豊川悦司、北村一輝、小池栄子、ピエール瀧がNetflixシリーズ『地面師たち』の完成報告会に登場。40テイクを超えたという撮影現場での裏話や、“100億円”の使い道について語った。

本作は、不動産売買をエサに巨額の金を騙(だま)し取る詐欺師集団“地面師”による前代未聞の事件を描いたクライム・サスペンス。メガホンをとったのは、映画『モテキ』などで知られる大根仁。

地面師詐欺の道に踏み込む男・辻本拓海を演じた綾野は、撮影を振り返り「とても楽しかったですね。皆さん大先輩ですけど、現場力や人間力がとにかくすごい。そのなかで何テイクも重ねていくうちに新しい一面が見えてきて、大人たちがどんどん狂っていく。そういうところがこの作品の魅力です」とアピール。

豊川は、地面師グループのリーダーで狂気的な一面も持つハリソン山中役を熱演。印象に残っているシーンを聞かれると「第1話の冒頭で綾野くんを(地面師に)誘うところですかね。そこから物語が始まっていくんですけど、まだ2日目くらいの撮影で緊張感があって、とても素晴らしいシーンが作れたと思います」と自信たっぷりに語る。

そんな豊川扮(ふん)するハリソンについて、地面師グループの紅一点・麗子を演じた小池は「ハリソンとは10秒以上目を合わせたら“やられそう”な感じの圧倒的な支配力があって、役者人生で感じたことのない恐怖を味わいました(笑)。豊川さんの存在は抜群でした」と共演者にしかわからない豊川の迫力を伝えた。

ターゲットとなる土地の情報収集を担当する竹下を演じた北村は、司会から「現場は辛かったと伺っています」と暴露されると「誰が言ってました!?」と食い気味につっこみ。「全然辛いことなんてないですよ。本当に楽しかったです」と否定しつつ、撮影当時を思い出しながら「何テイクやったのかな?2回、3回、4回…20回、30回、40回…でも僕は幸せでした!ただ、ピエール瀧さんが“ここは使わねえだろ”と思ってるだろうなと、心配してましたけど」と必死に弁明し、笑いを誘った。

続いて、100億円を巡る不動産詐欺事件を描いた本作にちなみ、もし100億円あったら何をするかという質問に、綾野は「シリーズものを3本作りたいです(笑)。1本だいたい33億円ってところですか。今ぱっと思いついたのはそれですね」と大規模な作品を熱望。

豊川は「個人で使い切れる額ではないと思うので、本当にお金が必要な人のところに配ってまわりたい」と狂気的なハリソンには似つかわしくない発言をするも、最終的には「僕もシリーズものを作ろうかな(笑)」と綾野と同じ回答。

北村は、豊川に便乗して「僕は世界中の人が幸せになるために…」と切り出し、会場から笑いが起こると「ここ笑うところじゃないですよ!それ以外のことは出てこないですね」と真顔を貫き通した。

最後に、ピエールは「一旦3億円ずつジュラルミンケースに詰めます。それを33個用意して、その横に白バイを33台置いて、警官の格好した人を並べて写真撮ります(笑)。そのあとに寄付します」と大胆な冗談で盛り上げた。

鏡開きでは100億円札が飛び出す

Netflixシリーズ「地面師たち」7月25日(木)Netflixにて世界独占配信
©新庄耕/集英社

© 株式会社 日テレ アックスオン