江戸時代から続く歴史的な町並みが残る鳥取県倉吉市の白壁土蔵群で見つけた、おしゃれな雑貨のセレクトショップを編集部が取材してきました。鳥取を旅する際には、ぜひ立ち寄ってほしいおすすめのショップです。
おしゃれなセレクトショップ「COCOROSTORE」
今回紹介するのは、鳥取県倉吉市の白壁土蔵群にある山陰の民工芸の品を扱う「COCOROSTORE（ココロストア）」（鳥取県倉吉市魚町）です。山陰地方の自然素材を使った雑貨や工芸品が販売されており、作品を観ているだけで癒やされてしまう、そんな素敵なお店です。
2012年にオープンした「COCOROSTORE」。倉吉市の白壁土蔵群の中にある古い建物を活用したセレクトショップです。白壁土蔵群は倉吉の歴史的な町並みを残す地区で、「COCOROSTORE」はそんな風情ある歴史地区の中に佇んでいます。
お店に一歩足を踏み入れると木の香りがほわっと漂い、どこか懐かしい香りと雰囲気に包みこまれます。丁寧に並べられた数々の作品がまるで美術品のように展示されており、訪れる人たちを魅了する空間が広がっています。
因州和紙の作品
因州和紙とは鳥取県東部の地域で作られている和紙です。1300年前から続く伝統的な和紙で、書道や水墨画などに適しているのだとか。普段使いできる封筒や便箋などもあるので、ちょっとしたお礼状などで利用するのも大人女子の嗜みにぴったりです。
ひと目見たら離れられない因州和紙を使用した張り子面。こちらは郷土玩具を作成していた「柳屋」の作品。今はお店のプロジェクトとして地元有志で玩具作りを継承しています。赤おにはどこか憎めない茶目っ気のある表情で、つい手にとってみたくなるほど吸い寄せられます。
智頭杉と伝統の鍛冶技術のフライパン
下段にあるのが鳥取県智頭（ちづ）町産の智頭杉（ちづすぎ）から作られた弁当箱。智頭杉は赤みが強く、柔らかい香りが特徴なのだとか。杉の板を曲げて職人さんが丁寧に手間ひまかけて作る製品は、身近に智頭杉の良さを感じられる逸品です。
上段にあるのが、鉄製の両耳フライパン。伯耆（ほうき）倉吉は鉄や綿の加工品を全国に送り出した歴史的な地域で、その技術を受け継ぎ今でも品質の高い製品が作られています。そんな作品を手にとって触れることができるのも「COCOROSTORE」の魅力です。
繊細な革のカットから生み出されるユニークな作品
緻密な革のカットから独特な世界観を表現する革製品作家・朝倉綱大氏による作品。世界の精霊をモチーフにした神秘的な雰囲気の「Forest Monster PIN」シリーズのピンブローチは、細かな手仕事から生み出されます。ぜひゲットしたい作品です。
おとなも欲しい！木の絵本
こちらは智頭杉と因州和紙を使用した木の絵本です。地域素材の魅力を最大限に引き出した、触れ合いながら学べる体験型の絵本作品。五感で楽しめる絵本は、子どもから大人まで幅広い層に人気！ ぜひ一度手にとってその良さを実感してみてください。
いかがでしたか？ 「COCOROSTORE」は山陰地方の自然と人々の生活が息づく、まさに“美術館のような”体験型の店舗といえます。地域との深い繋がりを感じ取れる、魅力的な空間となっており、地域の伝統工芸や食文化など山陰の人々の生活に根ざした素材や技が活かされています。倉吉を訪れた際にはぜひ足を運んでみてくださいね。
○店舗情報
店名：「COCOROSTORE（ココロストア）」
住所：鳥取県倉吉市魚町2516
営業時間：10:00〜17:00
定休日：月曜日、火曜日、日曜日（変更の場合あり。最新情報は公式インスタグラムにて）
