悔しさ乗り越えパリへ!サーフィン・松田詩野選手(21) 世界屈指の大波に挑むための呼吸トレーニング【メダルへの道】

2024年7月26日に開会式が行われるパリオリンピックのメダル候補を紹介する「メダルへの道」。今回は、サーフィンのパリオリンピック代表・松田詩野選手(21)。悔しさを乗り越えオリンピック代表を勝ち取った松田選手の思いに迫ります。

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茅ヶ崎生まれ松田詩野選手 6歳でサーフィンの道へ

神奈川県茅ヶ崎市で生まれ、6歳からサーフィンを始めた松田選手。

地元・茅ヶ崎のビーチは松田選手にとって…

松田選手:
試合とかじゃなく純粋にサーフィンの楽しさをまた一度思い返せるような場所ですね

松田選手が中学生の時、東京オリンピックの新競技にサーフィンが追加されると…

松田選手(当時14歳):
五輪に選ばれたら金メダルを取りたいです

オリンピックに出場して「金メダル」という夢を抱いた松田選手は、自宅から5分の海で技を磨いて、2019年 条件付きで東京オリンピック代表に内定します。

忘れられない場所「エルサルバドル」

しかし2021年「エルサルバドル」。
この場所は松田選手にとって忘れられない場所だといいます。

松田選手:
悔しい思いも良い思いもしたっていう場所で、
エルサルバドルは結構思い出に残っている場所でもありますね

このエルサルバドルで行われた東京オリンピックへの最後の予選大会で逆転され、持っていた代表権を失ってしまったのです。

それでも…

松田選手:
小さい時に決めた夢を今の自分が諦めたくないなって思って

再び前を向いた松田選手。

そして2023年、東京オリンピックの出場権を失ったエルサルバドルで、予選大会アジア最上位となり、日本勢第1号でパリへの切符を勝ち取りました。

松田選手:
そこを乗り越えられて切符を獲得できたのは、すごく自分の中でも大きく成長できた部分でもあります

大きな波への恐怖心を軽減する日々の“呼吸トレーニング”

次なる夢「金メダル」に立ちはだかるのは、最大7メートルという波を誇る世界屈指の難所、パリオリンピック会場の「チョープー」です。

これまで何度も現地で合宿を行い、チョープーの波の攻略を進めている松田選手。
その中で重要視しているのは…

松田選手:
(波に)巻かれたときに長く水中に巻かれるので、呼吸のトレーニングをしていたほうがその恐怖心も少し薄れるかなと思うので、呼吸も大きな波に対しては大事かなと思います

いつも呼吸を意識して陸地でのトレーニングを行っているという松田選手。
その成果はどんなものなのでしょうか?

インタビューをする德田総一朗アナウンサーが恐縮ながらも息止め対決を打診してみると、松田選手は快くOK!

息を全て吐き出してから呼吸を止めるルールなので、かなり苦しい戦いでしたが…

德田アナが46秒であっさりギブアップ。

松田選手は、苦しそうな德田アナを見て笑いをこらえながらも…

1分6秒も息を止めていました。

松田選手:
日々やっていたらちょっとは変わるかなと思って(呼吸のトレーニングも)やっています

幼い頃からまっすぐ夢に向かって突き進んできだことが、松田選手の「メダルへの道」です。

松田選手:
パリ五輪ではやっぱり金メダルを狙って東京で戦えなかった分、その悔しさを力に、強さに変えて、タヒチの五輪会場で戦いたいなと思います

(『めざましテレビ』2024年7月10日放送より)

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