「もう輪番制にしたら?」枝野幸男氏「代表選に立候補」報道で呆れ声… “蓮舫ショック” で有名議員2人は出馬絶望

(写真:アフロ)

自民党総裁選の陰に隠れてマスコミの扱いは地味だが、9月には立憲民主党の代表選もおこなわれる。そうしたなか、7月11日の朝日新聞デジタルが、枝野幸男前代表が立候補する意向を関係者に伝えていたことを報じている。

「記事には、7月9日に党内最大グループ『サンクチュアリ』の赤松広隆元衆院副議長らと会談し、立候補の考えを伝えたとあります。赤松氏は同グループの会長を長年務め、議員引退後も影響力があります。今後の焦点は、枝野氏が立候補に必要な推薦人20人を集められるかどうかです」(政治担当記者)

枝野氏は、2021年の衆院選で同党が敗北した責任を取り、代表を辞任していた。その後は、次の総選挙に向けて立候補の準備をしている地方支部の支部長が開催する講演会などで政局報告をするなどしている。

「先の都知事選挙で、久しぶりにマスコミに大きく取り上げられました。有楽町駅前で蓮舫さんの応援演説をしましたが、告示前にもかかわらず、蓮舫さんへの投票を呼びかける発言をして『公職選挙法の事前運動の禁止に違反するのではないか』と指摘されました」(同)

とんだ「悪目立ち」だが、代表選の立候補報道には、Xで

《立憲って自民党以上に新陳代謝が進んでませんよね》

《立憲民主党は世代交代しないと駄目って言われているのに枝野さん出馬するの?》

《もう輪番制にしたら》

など批判の書き込みが目立つ。

枝野氏は報道を受けて、11日に自身のXに、

《9日の夜に8名ほどの方と会合をしましたが、記事のようなことはありません。都知事選の振り返りなどしたものです》《代表戦については(中略)まだ2ヶ月も先のことです。街頭などを含めご期待の声をいただいたときには「ありがとうございます。頑張ります。」とお答えしていますが、この頑張りますは一般論》

などとポストしている。

この書き込みについて、政治評論家の宮崎信行氏は「立候補に含みを持たせた内容」と見るが、「ハードルもある」と続ける。

「前回の代表選に出た逢坂誠二氏と枝野氏は党内の支持基盤がかぶります。そのため、立候補に必要な推薦人20人を集めることを考えると、2人とも立候補するというのは難しい。調整が必要になると思います」

泉健太代表の立候補は確実視されているが、長妻昭政調会長も有力だという。しかし、意外にも「大物議員」の立候補は可能性が低くなったという。

「野田佳彦元首相です。野田氏は『花斉会』という党内グループをまとめていますが、都知事選では同会に所属する蓮舫氏を応援しました。そのため、党内からも代表選への立候補支持は広がっていません。

以前は辻元清美氏の名前もあがっていましたが、野田氏と同様、“蓮舫ショック” で難しい状況です。

若手では、維新の党から立憲民主党に転じた重徳和彦氏が有力です。江田憲司氏に近い議員で、当選4回、2017年の総選挙では無所属で当選している実力派です」(宮崎氏)

若返りか、旧態依然か――注目の代表選となる。

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