旅行会社の仕事で訪れた郊外の町 川辺で出会った謎めいた男 「石がある」公開決定

第73回ベルリン国際映画祭のフォーラム部門に出品にされた、太田達成監督最新作「石がある」が、2024年9月6日より劇場公開されることが決まった。

「石がある」は、友人との旅行で石拾いをした経験に触発されてシナリオを書きはじめた太田達成監督が、配給・公開の計画も立てぬまま、信頼する少人数のスタッフ・キャストとともにつくりあげた映画。旅行会社の仕事で郊外の町を訪れた主人公(小川あん)が、川辺で水切りをしている男(加納土)と出会い、相手との距離を慎重に測っていた2人が上流へ向かって歩きだしていくという、川で出会った2人がつかの間の時を過ごす素朴な筋書きながら、心情のなびきや偶然性の豊かさを描き出している。

監督の太田達成は、東京藝術大学大学院で黒沢清、諏訪敦彦に師事し、修了作品の「ブンデスリーガ」は、「PFFアワード」やスペインの「FILMADRID」などに入選した。近年はスタッフとして多くの作品に参加。「石がある」は、自身初の劇場公開作となる。メインキャストには、「彼方のうた」「PLASTIC」など主演作が続く小川あんと、ドキュメンタリー映画「沈没家族」の監督で、演技未経験ながら主役に抜擢された加納土。偶然訪れた郊外の町で思いがけない旅をする主人公と、主人公が川辺で出会う謎めいた男を演じている。

【作品情報】
石がある
2024年9月6日(金)、ヒューマントラストシネマ渋谷、ポレポレ東中野ほか全国順次公開
配給:inasato
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