広島県が初の新型コロナ注意報 感染対策の徹底呼びかけ

広島県庁

 広島県は11日、新型コロナウイルスの感染者が増加しているとして、県独自に設けた注意報を初めて出した。医療提供体制が逼迫(ひっぱく)する可能性があるとして、県民に感染対策の徹底を呼びかけている。

 県によると、呉市保健所管内で直近1週間(1~7日)の定点調査する1医療機関当たりの患者数が8・06人となり、県の注意報基準の「8人以上」に達した。ほかの6保健所管内は3・50~7・88人。県平均は6・10人で前週比1・7倍に増えている。

 新型コロナの注意報・警報を出す国の基準はなく、県は9日から独自基準の運用を始めていた。警報基準は県内7保健所のいずれかの管内で直近1週間の1医療機関当たりの患者数が「13人以上」か、入院患者数(中等症以上)が「4人以上」としている。

 県健康危機管理課は「再び増加傾向にある。手洗いなどの感染対策を徹底してほしい」としている。

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