2023年・2024年の子どもがなりたい職業ランキングは?
株式会社クラレが実施したアンケート調査によると、2023年・2024年の子どもが「将来就きたい職業」ランキングは、表1の結果が発表されました。
表1
※株式会社クラレ「2024年版 新小学1年生の『将来就きたい職業』、親の『就かせたい職業』男女総合1位『ケーキ屋・パン屋』、トップ3は変わらず」を基に筆者作成
表1を見ても分かるように、1位から3位までは直近2年間では変動がありません。8位までに関しても、順位の変動はあるものの、同じ職業がランクインしています。
なお「ケーキ屋・パン屋」になりたい子どもは、おもに女の子に多いようです。「ケーキ屋・パン屋」になりたい割合を性別ごとに見てみると、男の子は3.1%、女の子は21.3%となっていました。
ただし、2023年度に比べて2024年度は「ケーキ屋・パン屋」になりたい割合が減少しています。理由について明確ではありませんが、年々新たな職業に注目されていることが関係していると考えられるでしょう。
子どもがなりたい職業ランキングの1位が「ケーキ屋・パン屋」の理由
子どもがなりたい職業ランキングの1位が「ケーキ屋・パン屋」である理由として考えられるのは、以下の2つです。
__・ケーキ・パンによい思い出があるから
・制服がかわいいから__
それぞれの内容を見てみましょう。
ケーキ・パンによい思い出があるから
子どもが「ケーキ屋・パン屋」になりたい理由として、よい思い出があることが関係していると考えられます。例えば親とパンを買いに行った楽しい思い出や、誕生日の際にケーキを買ってもらった思い出などがあげられるでしょう。
また、ケーキやパンには見た目がかわいいものもあります。そのため、かわいいものを買ってもらったといった点をよい思い出に感じている可能性も考えられるでしょう。
制服がかわいいから
ケーキ屋・パン屋の制服には、かわいいものもあるようです。そのため、制服に憧れを持って、将来の夢としているケースも考えられるでしょう。かわいい服を着たいといった憧れから、ランキングの1位になっているとも想定できます。
ケーキ屋・パン屋の年収はどのくらい?
厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」によると、ケーキ屋・パン屋に勤める場合の年収は、どちらも341万8000円が平均値となっていました。一方で、国税庁長官官房企画課の「令和4年分民間給与実態統計調査」によると、1年を通じて勤務した給与所得者の平均給与は457万6000円とのことなので、数値としては平均を下回る結果となります。
ただし、ケーキ屋・パン屋の年収について推移を見てみると、35歳を迎えたタイミングで年収の平均が400万円を超えることが分かりました。また、もっとも年収が高くなる年齢は45~49歳となり、約408万円が平均値となります。
加えて、独立や開業をした場合は、より高い年収を目指せるかもしれません。そのため、経験を積んだあとは、自分の店を持つ選択肢も検討してみるとよいでしょう。
子どものなりたい職業で1位が「ケーキ屋・パン屋」になる理由は憧れが関係していると考えられる
今回参照した調査結果によると、子どものなりたい職業ランキングでは、2年連続「ケーキ屋・パン屋」が1位を獲得しています。理由としては、子どもの憧れが関係していると考えられるでしょう。例えばかわいいものを作りたい・おいしいものを提供したいなど、子どもの抱く憧れはさまざまです。
ほかの職業についても憧れを抱きやすいものがランクインしているため、理由のひとつとして覚えておきましょう。
出典
株式会社クラレ 「将来就きたい職業」「就かせたい職業」に関するアンケート調査(PR TIMES)
厚生労働省 職業情報提供サイト(日本版O-NET) job tag「パン製造、パン職人」
厚生労働省 職業情報提供サイト(日本版O-NET) job tag「洋菓子製造、パティシエ」
国税庁長官官房企画課 令和4年分 民間給与実態統計調査-調査結果報告- II 1年を通じて勤務した給与所得者 2 平均給与(第8表)平均給与(15ページ)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー