失語症当事者ら働くカフェ 盛岡・ルポン、マフィンなど人気

落ち着いた雰囲気の店内。失語症の人などの就労を支援し、交流の場にもなっている

 盛岡市の就労継続支援B型事業所「就労サポート言葉のかけ橋」(佐藤誠一代表)は、同市中ノ橋通でカフェ・ルポンを運営している。失語症の人などが作業を担い、当事者や家族、住民らの交流の場でもある。佐藤代表(65)は「社会で役割があることを感じて、自信をつけてほしい」と思いを込める。

 カフェは「言葉に不自由のある人と社会のかけ橋になる場」を目指し、昨年11月にオープンした。カウンターとテーブルの計10席で、3種類のマフィン(300円)は週ごとに味を変える。生地にバターをたっぷり使った独特な食感の焼き菓子バターバー(300円)はリピーターが多い。コーヒーはルポンブレンド(400円)など5種類。焙煎(ばいせん)時にコンピューターを用いて豆ごとの適切な時間と温度を分析した。

 営業は火、木曜が午前11時~午後4時、土曜は午前11時~午後5時。問い合わせは同店(019.651.1017)へ。

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