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痺れる勝負だった。
現地7月10日、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平は、敵地で行なわれたフィラデルフィア・フィリーズ戦に「1番・指名打者」としてスタメン出場し、第3打席で貴重な同点タイムリーを放つなど、4打数2安打1打点、1盗塁と活躍。チームは惜しくも3対4で敗れ、5月下旬以来、今季3度目の3連敗を喫している。
この日、大きな見せ場のひとつとなったのは、ドジャースが2点を追う7回1死一、三塁の場面だ。ここで大谷は、フィリーズの3番手左腕マット・ストラームと対峙すると、わずか2球で追い込まれ、鋭く曲がった低めの4球目スライダーにタイミングが合わず空振り三振。敵地シチズンズバンク・パークは大歓声に包まれた。
ストラームは続く2番テオスカー・ヘルナンデスも右飛に打ち取り、ピンチを切り抜けた。フィリーズ専門メディア『Phillies Nation』によると試合後に左腕は、「ここで投げるときはいつも信じられないような雰囲気だ」「ファンのエネルギーが他と比べものにならない」と振り返ったという。
続けて、「どんな状況かは分かっていたし、自分の仕事も分かっていた。2つのアウトを取るためにマウンドへ上がった。1つ目のアウトはオオタニだけど、2つ目のアウトも確実に取らなきゃいけない」と冷静にコメント。今季も高い注目を集めている大谷の存在については、「最も偉大な打者の一人」と表現していた。
なお、この試合で大谷は3戦ぶり今季34度目のマルチ安打をマーク。打率は.317、OPSは1.037となっている。
構成●THE DIGEST編集部