「27歳のジャッキー・チェン」が話題をさらうも惨敗か、最新作の映画「伝説」

ジャッキー・チェン(成龍)主演の最新映画「伝説(A Legend)」が中国で10日に劇場公開をスタートしたが、作品の目玉となる人工知能(AI)を駆使した“若返り”も不評で、早くも苦戦の様相を呈している。

アクション・アドベンチャー映画「伝説」は、2005年のジャッキー・チェン主演「THE MYTH/神話」の続編とされる作品。もともと12日に封切り予定だったが、話題作が集中する夏休みシーズンにおいて、他作品に先駆けて5日から先行上映を行い、さらに正式な劇場公開は10日へと繰り上げる形となった。

中国メディアによると、「伝説」の初日興行収入は657万元(約1億4000万円)と振るわず、先行上映を含めた数字は4300万元(約9億5000万円)止まりに。封切り当日にもかかわらず新作映画の興行ランキングでは、3日に公開の中国サスペンス映画「黙殺」や封切りからすでに20日を経過しているディズニー&ピクサーの米アニメ映画「インサイド・ヘッド2」などに及ばず、4位となっている。

なお、「伝説」ではジャッキー・チェンが演じる考古学者の前世は漢の武将という設定で、その登場シーンにはAI技術によって27歳の時の顔が使用されているのも大きな見どころの一つとなっている。しかし映画を見た人の間からは「泣いているシーンのはずが笑顔に見える」「表情が気になって映画に集中できない」と違和感を指摘する声も多く上がっている。(Mathilda)

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