鈴木ちなみ、シンガポールでの2人目育児。 見知らぬ人のちょっとおせっかい…強引かな?くらいのサポートも

こんにちは!シンガポールで2歳と7カ月の子ども2人を育てている鈴木ちなみです。こちらのたまひよオンラインでは海外生活で子育てを通じて感じたことを連載しています。

移住して丸2年たちました。昨年生まれた赤ちゃんも、もう7カ月。最近はハイハイもマスターし、つかまり立ちも始まりました。1人目に比べると寝返りをするのも早くて成長の早さに驚くことが多々あります。
さて、今日はシンガポールでの2人目育児を振り返りたいと思います。

鈴木ちなみ、シンガポールの保育園イベントは毎月「こんなこともあるんだ!」と驚きの連続

シンガポールの人は、子育て世代にとにかくやさしい

お友達が誘ってくれてイベントへ。ロボットに乗りました!

移住してからずっと感じていることですが、シンガポールで暮らす人たちはとにかく子どもに優しいです。例えばバスの中。子どもが泣き出してしまったら居合わせたお姉さんが一緒にあやしてくれたり、今までもたくさんの方が席を譲ってくださいました。

最近もバスの中で印象に残ることがあったんです。赤ちゃんは抱っこひもに、上の子はベビーカーに乗せてバスに乗車しました。少し混んでいたのと、上の子はベビーカーに乗ったままだったのでベビーカーを置いたそばに立っていたら、とあるバス停から乗ってきた同じようにベビーカーにお子さんを乗せたママさんが「お願いだからあなたは座って!赤ちゃんを抱っこしているから危ないわ。私がベビーカーに座っている子を見ているから」と声をかけてくださいました。「私は大丈夫。子どもはベビーカーに座っているし、心配だから」と言っても「Please!」と言葉を強めて座ることを促してくれました。バスがすいていたら私もすんなり座りましたが、子どもがいるベビーカー付近の席が空いていなかったのと、バスが混んでいたので、手すりにつかまり立って乗車していました。そんな私の状況を察して声をかけてくださってありがたかったです。

ちょっとお節介かな、強引かな?と思っても、見ず知らずの人に声をかけて誰かの安全をサポートする姿勢がとてもすてきだなと感じました。

チャイナタウンに赤ちゃんづれでいったときも…

店員さんが優しいだけでなく、かき氷もとても美味しかったです

また、日本から遊びに来た友だちとチャイナタウンのスイーツを食べに行ったときのこと。友だちは3人の子どもを連れて、私は子ども2人という大所帯で入店すると定員さんが「私が赤ちゃんを抱っこしているからゆっくり食べなさい」と言って抱っこしてくれました。赤ちゃんが泣き出してしまったのですぐ引き取りましたが、その様子を見ていた友だちの小学生のお子さんも「日本だったらお店の人が抱っこしてくれることなんてないから、シンガポールの人は優しいね」と驚いていました。移住して2年たった私は「シンガポールのアンティ(シンガポールでおばさんを呼ぶときの愛称)らしいな」と感じましたが、普通だったらなかなかない光景ですよね。

クリーニング店に行くたびにおばさんが「お母さんにクリーニングを渡すから、あなたはこっちに来なさい」と言っていつも赤ちゃんを抱っこしてくれたり。

赤ちゃんと出かけると声をかけてくれる人がいて、そこから話が広がり世界も広がることが多いので子どもの存在にも感謝しています。

周囲の人のやさしさで、異国での子育ても頑張れてます

天気のいい日にピクニックへ

ご近所さんやコンドミニアムのセキュリティーのおじさん、お庭を手入れしてくれるお兄さん、子どもを抱っこして散歩しているといつもすれ違うおばさん、と名前も知らないけれど毎日顔を合わせあいさつする人たちがいます。「赤ちゃんはどう?」「大きくなったね」「眠そうだね〜」と何ともない会話ですがそういったひと言がうれしいものです。
日本の家族とはなかなか会うことができないけれど、こうやってまわりの人に見守られながら子育てできているから、異国の子育てでも孤独を感じずにすんでいるのかもしれません。
また2人目の育児ということもあり、上の子が1歳を前にして移住したので「シンガポールでは赤ちゃんとこんな風に過ごせばいい」という私のセオリーができているのも関係していると思います。

シンガポールの街は摩天楼のビルがそびえ立ち、開発がどんどん進み近未来的な印象を受けることもあるけれど、あったかい心を持った人たちが暮らす国。これからもまわりの人に優しさをもらいながら2人の子どもとたくましく過ごしていきたいです。

今月のちなみセレクション

ちなみさんの最近のお気に入り♪を紹介します!

【お気に入り①】無料で体験できるイベントがたくさん。

砂絵に夢中。気分はアーティスト?!

ローカルの学校が夏休みに入ったので、週末に合わせて大きなショッピングモールなどで無料のイベントが開催されています。こちらは偶然遊びに行ったモールで砂絵アートを作るスペースができていました。

【お気に入り②】お友だちが譲ってくれたおもちゃ

なんだかなつかしいテイストのおもちゃたち

上の子のお友だちが赤ちゃんのころに使っていたというおもちゃを譲ってくれました。持ち合わせていなかったタイプのおもちゃで毎日遊んでいます。

文・写真/鈴木ちなみ 構成/たまひよONLINE編集部

●記事の内容は2024年6月の情報で、現在と異なる場合があります。

山田ローラ、わが家のスポーツ観戦。4人の子どもを連れて行くには、それなりの準備と心構えが必要です

鈴木ちなみ(すずき ちなみ)

©花盛友里

PROFILE
1989年生まれ。2008年モデルデビューし、ファッション雑誌「with」の専属モデルに。フジテレビ『めざましどようび』のリポーターをはじめ、テレビ番組やCM、映画などに出演。20年に結婚。21年に第1子、23年に第2子を出産。

鈴木ちなみインスタグラム

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