6回6安打無失点の快投で約1か月ぶりの8勝目! 球宴初選出のカブス今永昇太に同僚から賛辞が続々「謙虚でいい奴」「信じられない男だ」

約1か月ぶりの白星だ。

現地7月10日、シカゴ・カブスの今永昇太は敵地で球宴前ラストとなる先発登板を迎え、ア・リーグ東地区首位ボルティモア・オリオールズを相手に6回6安打無失点、6奪三振、1四球と好投。チームを4対0の快勝に導き、現地6月15日のセントルイス・カーディナルス戦以来、約4試合ぶりの今季8勝目(2敗)を挙げた。

この日は初回1死一、二塁のピンチを2者連続空振り三振で脱した今永は、以降も得点圏に走者を背負う展開が続いたが、要所を抑えるピッチングで強打のオリオールズ打線に得点を許さない。6回1死二、三塁のピンチも連続三振で切り抜け、前半戦最後のマウンドを締めくくった。これで防御率は2.97とし、再び2点台に戻した。

強豪相手の好パフォーマンスには、チームメイトも賛辞を惜しまない。地元紙『Chicago Sun-Times』によれば、バッテリーを組んだミゲル・アマヤ捕手は試合後、日本人左腕の印象を「謙虚でいい奴で、面白い」とコメント。「でも仕事のときは、しっかりと自分の仕事をする。だから彼は我々にとってオールスターなんだ」と、今永の球宴初出場を祝しながら称賛した。
また、日本人サウスポーと同じくルーキーシーズン(2017年)に球宴出場を果たしているコディ・ベリンジャーも、「彼はオールスターに選ばれて当然だ」と話し始め、「信じられない男で、彼の選出に興奮している」と言及。「1年目にオールスター・ゲームを経験するのは、彼にとって忘れられないものになるだろう」と続けていた。

快進撃が止まらない今永。大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)とチームメイトになる現地16日のオールスターでは、はたして登板機会があるだろうか。今後も彼の活躍から目が離せない。

構成●THE DIGEST編集部

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