奈良県ラグビーの発展めざして 御所工・実と天理OBが親善試合

ともに全国トップクラスの高校ラグビーの強豪であり、長年のライバルでもある御所工業・御所実業高校と、天理高校のOBによる初めての親善試合が7日、行われました。

親善試合は、両校OBの有志がこれまでにも企画してきましたが、コロナ禍などもあり実現していませんでした。2024年は、御所実業高校を花園準優勝4回の強豪に育て上げた竹田寛行監督が、監督就任35年を迎えたことからその記念として、初めて実現しました。

試合は、36歳以上と35歳以下の2つの部に分かれ、7分ハーフで行われました。36歳以上の試合では、かつての御所工業高校出身、元日本代表の菊谷崇さんが、パワフルなプレーでチャンスをつくり、トライにつなげます。

一方、白のジャージー・天理も第69回大会=1989年度の花園優勝メンバーが入り、伝統の展開ラグビーで見せ場をつくります。

そして35歳以下ではメンバーが少ない天理を、御所のOBたちがサポート。長年のライバルである白のジャージーを身にまとい天理に加わります。

花園出場をかけ、常にしびれるような真剣勝負を繰り広げてきた両チーム。しかし、この日は一緒にラグビーを楽しみ、互いに尊重する思い出に残る試合になりました。

御所工OB・元日本代表 菊谷崇さん

「ちょっとトレーニングしていました。ラグビーをしていると、人とつなぎあわせてくれる。ラグビーを通しての関係性というところに、すごく喜びを感じています」

天理高校OB 花園69回大会優勝 寺尾道広さん

「(御所工・実は)ものすごくいいライバルだと思います。もっと県をあげてラグビーを盛り上げていって、どこの公園でもラグビーボールを持って、遊んでいる子どもがいるのが理想かな」

このOB戦、2025年は天理高校ラグビー部の創部100周年を記念し、天理高校で行われる予定だということです。

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