市立太田高校 158人分の成績データが閲覧できる状態に 群馬・太田市

太田市教育委員会は、市立太田高校で生徒158人分の成績などのデータが校内で使用するクラウドサービス上で全校生徒が閲覧できる状態になっていたと発表しました。

市立太田高校で全校生徒が閲覧できる状態となっていたのは、生徒158人分の名前や成績などが記載されたデータです。

太田市教育委員会と市立太田高校によりますと、ことし3月25日、教諭の1人が158人分の成績などのデータを教職員の間で共有しようと、校内で使用するクラウドサービス上にアップロードしようとしました。

しかし、この教諭が誤って全校生徒が閲覧できるかたちでアップロードしてしまい、その後削除していませんでした。今月9日に生徒から報告を受けデータを削除するまでの約3か月半の間、全校生徒782人が閲覧できる状態だったということです。

市立太田高校のクラウドサービスは生徒の進路状況の共有などに使用していて、学校は成績などの情報をアップロードしないよう指導をしていたということです。学校が生徒にアンケートを行ったところ、数人がデータを閲覧していたことがわかりました。なお、第三者への流出は確認されていないということです。

堀越晋校長は「教職員に情報セキュリティの研修を行い、情報の取り扱いのルールを徹底し再発防止に努める」と謝罪し、太田市教育委員会の小内正教育部長は「市立太田高校への期待・信頼を失うもので、大変重く受け止めている。再発防止に努めたい」と話しています。

市立太田高校は、11日午後6時から保護者への説明会を開いています。

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