クマの生態「家族にも伝えたい」相次ぐ被害で小学生に特別授業 福島

相次ぐクマの被害を受けて、福島県会津美里町では小学生が、クマから身を守る方法を学ぶ特別授業が開かれました。

「爪もらっていいですか?」

興味津々に、子どもたちが触っているのは、ツキノワグマの毛皮です。これは、会津美里町の新鶴小学校で、クマから身を守る方法を学ぶ特別授業です。

クマ対策の専門家・今野万里子さん「クマは食べ物を探しながら歩いているから、そういうところに行く」

授業では、専門家がクマの生態などについて説明し、子どもたちはクマが季節ごとにどこで何を食べているか学んでいました。体育館での授業の後は外に出て、クマのお面を探しながら、どういう場所に潜んでいるかを学びました。

参加した小学生「クマは暗い所や人気のない所にいるんだなと、学習しました。こんな食べ物を食べているんだよとか、クマはどこら辺にいるんだよと家族に言いたいです」

会津美里町では先月、男性がクマに襲われる被害が発生しています。また、今年4月から先月までの目撃件数は300件を超え、過去最多のペースで増え続けています。

今野さん「これから里の食べ物ができるようになってくる時期になると、人の生活に近い場所に、かなりクマが降りてくるようになります。自分で気を付けられることは、これからも意識していただいてというところが、まず私たちができることですね」

一方、福島市でも、クマの防災教室を開くことにしていて、一般の人が対象の教室は来月4日に、小学生向けの授業も9月に行われます。



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