奄美で今年初の猛暑日観測後、次々に記録更新…静岡で40℃ 天気と気温のまとめ(6月30日~7月6日)

■今期間(6月30日~7月6日)の天候のまとめ
平均気温は、全国的に平年より高く、特に北~東日本の太平洋側や中国地方の日本海側、四国、九州で平年より高くなった。平年差は網走で+4.0℃、釧路で+4.5℃、宮崎で+4.2℃と、かなり高かった。
降水量は、前線を伴った低気圧が日本海から北日本を通過したため、北日本から西日本の日本海側を中心に平年より多くなった。特に秋田で平年比約2.4倍と、多い雨量だった。一方、高気圧の張り出しが強く晴れ間の多かった太平洋側は雨が少なかった。すでに梅雨明けしている那覇では降水を観測しなかった。
日照時間は、太平洋高気圧の勢力が強かったため、太平洋側ほど平年より長かった。特に日照時間が長くなったのは北海道の太平洋側や九州南部で、釧路は平年比1.9倍、鹿児島や宮崎は平年比2倍以上の長さとなった。

■気圧配置の特徴
30日、梅雨前線上の低気圧が日本海を東北東進。低気圧からのびる温暖前線が本州を通過した。1日、低気圧が発達しながら北海道を通過。梅雨前線が日本海側に停滞した。2日、前線が華中~東シナ海、西日本を通って日本の東へとのび、華北を北東進していた低気圧が朝には前線と一体化。3日、梅雨前線は華中~朝鮮半島を通って日本の東へとのび、ゆっくり北上。4日、日本の南に中心を持つ高気圧が引き続きほとんど停滞。日本付近の梅雨前線は次第に不明瞭となり、華中から朝鮮半島に梅雨前線が停滞。5日、前線が華北~朝鮮半島を通って日本海へのび、前線上の低気圧が日本海を東北東へ進んだ。前線は朝に不明瞭化。日本の南では太平洋高気圧がほとんど停滞。6日、前線を伴った低気圧が黄海を東進。次第に閉塞前線を伴い、夜にかけて沿海州へ進んだ。別の低気圧が北海道の西を北東進。太平洋高気圧が日本の南で停滞。

■降水
30日、日本海側を中心に雨の量が多く、長崎で非常に激しい雨を観測。午後は東北でも雨が強まり、秋田県では6月の1位を更新する雨となった所があった。1日、滋賀県米原市は大雨によって土石流が発生したため、警戒レベル5「緊急安全確保」の避難情報を発令。そのほか、九州を中心に非常に激しい雨が降り、日降水量は多い所で200mmを超えた。2日、東海・北陸や西日本で雨が降り、特に山陰~九州北部で雨量が多くなった。3日、東北や日本海側で雨が降り、前線近傍の東北や北陸で雨雲が発達。新潟で激しい雨を観測した。4日、日本海側に近い富山や岐阜で強い雨の降った所があった。5日、北海道や東北の日本海側、北陸は午後から雨となった。また、夜は関東北部でも雨脚が強まった。6日、北日本や北陸を中心に雨が降り、夕方以降は関東で雨雲が発達して激しい雨となった。東京都心や埼玉県南部で大雨・洪水警報が発表された。

■気温
30日、前線や低気圧に向かう暖湿気が流入し、蒸し暑い一日となった。日差しの届いた北海道でも気温が上がって札幌で30.9℃を観測し2日連続の真夏日となった。1日、名瀬で最高気温が35.8℃まで上昇し今年初の猛暑日となった。名瀬で35℃以上を観測するのは7年ぶり。2日、九州南部や南西諸島は真夏の厳しい暑さとなった。宮崎は35.5℃と今年初めての猛暑日になった。名瀬でも35.4℃と2日連続の猛暑日。3日、高知県・江川崎で37.1℃を観測し、今年の全国最高気温を更新。今年一番の暑さとなった所が多く、猛暑日、真夏日地点数ともに今年最高となった。4日、静岡市では観測史上最高の39.3℃を観測。前日の全国最高気温の記録を早くも塗り替えた。5日、東~西日本は引き続き上空を盛夏期レベルの暖気に覆われ、三重県・粥見で39.7℃を観測。前日の静岡を上回って今年の全国最高気温を更新した。6日、名古屋は3日連続の猛暑日となった。

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