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3つの目でにらみを利かせています。2024年の新作立佞武多、「閻魔(えんま)」が完成しました。
高さ23メートル、31のパーツを組み立てて作る「閻魔」。作業は、9日から始まり、11日は面の部分など6つのパーツを取り付けました。
作業員たちは声を掛け合いながら、傷付けないようクレーンでつり上げます。
立佞武多の中に立つ作業員が、位置を確認しながら慎重に組み合わせていきます。
最後は、「大王」と書かれた冠のパーツを頭にかぶせて完成です。
制作者は、5年ぶりに大型立佞武多を作ることになった、ねぷた表現師の忠汰さんです。
【ねぷた表現師 忠汰さん】
「今やっと、取りあえず形にできたということでほっとしております」
「これからどんどん自分なりのチェックはしていきたいと思っていますが、良くできていると思っています」
「閻魔」は、地獄の王としておなじみの閻魔大王が、浄玻璃の鏡で人々の生前の行いを映し出し、裁きを下している場面を表現しています。
左手でつかまえている亡者に、閻魔大王が3つの目でにらみを利かせます。
【ねぷた表現師 忠汰さん】
「ギラっとにらみつけたような顔にしています」
「閻魔さんの迫力というのを本当に感じてほしいです」
「閻魔」は、青森県五所川原市の立佞武多の館で観覧できるほか、8月4日から開かれる五所川原立佞武多で初陣を飾ります。