市街地で猟銃使用緩和へ 国の検討会が方針 「簡単に引き金は引けない」現場からは懸念も

クマなどの被害が増え続ける中、今月、国の検討会が、新たな方針を示しました。

住宅地での猟銃使用の緩和です。

現在は、ハンターが、住宅地で猟銃を使うことは、危険が大きいことから、原則禁じられています。ただ、特に緊急の対応が必要な場合は、警察官が指示などで、発砲することが可能です。

一方で、市街地での被害が深刻になっていることから、検討会は、警察官の指示がなくても住宅地で銃を使えるよう、法律を改正すべきとの方針を取りまとめました。

方針では、
▼人への被害の恐れがある
▼建物の中に入り込む
▼箱わなでクマを捕獲
こうしたケースを明記して、市街地で銃の使用を認めるというものです。

実際に猟銃を使うハンターはどう受け止めていますか?

会津若松市のハンターの男性は「猟銃の弾は300メートル飛ぶ。建物に入ったからと言って、簡単に引き金は引けない。市街地で発砲して、人がけがすることにならないか心配だ」と話しています。

今回の方針について、歓迎する声もある一方で、こうした現場の懸念もしっかり聞いた上で、運用すべきだと思います。



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